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Hitachi

社員紹介 サービス開発

ヤン インジャ

デジタル開発本部 デジタルバリュー開発部
2017年入社/システム創成学専攻 工学系研究科

※所属は取材当時のものです。

デジタル開発本部に所属。社内に蓄積したデータを利活用し、昇降機をはじめとするメンテナンスの業務課題抽出や業務プロセスの改善を担う。「ITによる業務の効率化を図ることで、付加価値の高い製品やサービスの創生・提供を支援し、業績に貢献していくことが、私の重要なミッションです。」

EVERYDAY LIFE

当たり前をつくっていく

契約の解約を防止するツール開発で、
ITソリューションの価値を実感する

他社介入による昇降機保全契約の解約を未然に防ぐ開発案件は、当社で最初に担当したソリューション提案として深く印象に残っています。きっかけはマーケティング本部から、解約防止のための戦略立案や提案活動にITを活用したいと相談を受けたこと。まず私が取り組んだのは、この案件に絡む関係部門の業務を徹底的に理解し、把握することでした。関係部門の従業員の“リアル”をつかまなければ、問題の所在が分からず、有効な手立てにはたどり着けません。そこでマーケティング本部や、支社で顧客サポートを行う地域戦略部門の方々と何度も会議を実施。議論を重ねた結果、解約物件の特徴、地区の分布状況、他社営業拠点の有無・動向など、有益な情報がバラバラになっていて、有効に活用されていないことが分かりました。

そうした状況を打破するために、情報を全て紐付け、タイムリーに一覧表示できる「ダッシュボード」(※1)の開発を決定。具体的な閲覧イメージのプロトタイプを試作し、アジャイル方式(※2)の開発で表示内容の使いやすさを評価・改善していきました。議論では「この情報が必要だ」「いやそれは使いづらい」と、相反するさまざまな意見が飛び交います。必要な機能を明確にしていくこのプロセスは、まさに開発のヤマ場。私は議論をリードし、一つ一つの意見に丁寧に判断をくだして、この正念場を乗り越え、仕様決定〜要件定義の作成にこぎつけました。システム開発部に開発依頼したダッシュボードは、部門間におけるスムーズな情報共有や、営業活動の効率化につながったと高く評価されました。何よりフロントで働く従業員から感謝されたことがうれしく、ITソリューションの価値を実感できた経験でした。

(※1)ダッシュボード:パソコンやタブレットの画面に、売上推移や商圏分布といったさまざまなデータを表示し、一目で必要な情報を把握できる閲覧ツールのこと。
(※2)アジャイル方式:仕様や設計の変更を前提として、おおよその仕様で開発をスタートして、実装・テスト・評価・改善を繰り返しながら、開発を進めていく反復手法のこと。

Q1

日立ビルシステムに入社を決めた理由

日立製作所に入社し、当初は金属材料の研究に従事していました。その後、当社がビルソリューション事業のさらなる拡大を図る中で、自身のロジカルな思考力などの適性がマッチし、現在に至ります。当初は専門外の仕事に不安もありましたが、今は自分の素養を大いに生かせています。ITシステムのスキルも研さん中で、知識と経験も積み上げているところです。

Q2

入社して感じる日立ビルシステムの魅力

二つあります。一つは全国に営業拠点を持ち、さまざまなお客さまとの接点があること。お客さまとの距離も近く、多くのビジネスチャンスがあります。もう一つは、社内にさまざまなIT・OTの業務データが蓄積され、可能性の宝庫であること。これらを活用することで、社内外に価値をもたらすシステムが開発できるはずです。

Q3

今後挑戦してみたいこと

社内のナレッジ体系を整備する環境づくりに挑戦してみたいです。たとえば、属人化している知識やノウハウの言語化、部門ごとに存在する個別データ群のビックデータ化、それらとAIを組み合わせ、自動応答で従業員の疑問に答えるチャットボットシステム……。今は夢のような話ですが、そんな開発にいつかは挑んでみたいです。

Q4

応募者へのメッセージ

当社は、昇降機だけではなくさまざまなビル設備を扱い、安全・安心・快適な環境を実現するという価値を提供しています。働くフィールドも設計や製造をはじめ、私が所属するビルソリューション事業部門など幅広い分野があり、多彩な人財が活躍しています。やりたいことに手を挙げて挑戦できるチャンスも多いので、皆さんのやりがいに応えられる会社です。

MY JOB TYPE

私の仕事

業務のナレッジ化・共有化を図り、
価値創造の機会を生み出す

私の役割は、開発案件の「まだ何も見えていない最上流」にコミットして、具体的なソリューションをデザインすること。その開発過程で常に意識していることが二つあります。一つは、関係部門の個々の業務の暗黙知やデータ群をいかに「ナレッジ化」「共有化」できるか。業務は複数の部門と連携して行っています。それぞれの担当者の経験に基づく暗黙知を、誰もが分かる形式知に変換する「ナレッジ化」、部門間に散在した有益な各種データ群を集約する「共有化」が、ソリューションの重要なキーになると私は考えています。もう一つは、ソリューションの提供により、担当部門や担当者が次の価値を生み出せる機会にすること。例えば、昨年私が担当した、部品の在庫管理の効率化を図るソリューション開発では、在庫管理の標準化・自動化を図るロジックを開発することで、作業時間の短縮と属人化を解消し、担当者の負担軽減を実現しました。このようにシステム化によって業務の効率化を図れば、担当部門や担当者は、より戦略性の高い仕事に時間を使えます。結果的に組織のパフォーマンス向上、ひいてはお客さまに貢献する製品・サービスの提供につながります。そうした機会を生み出すことが、この仕事の一番のやりがいだと私は感じています。

KEYWORD仕事のキーワード

  • アジャイル開発
  • デジタル化推進の旗振り
  • ビルソリューション提案の要件定義

CAREER PATH

キャリアパス

2017

日立製作所に入社。新入社員教育に参加後、金属材料の開発部署に配属となる。金型用超硬合金、金属3DP用の合金開発に従事する中で、仕事の進め方やコミュニケーションスキルを学ぶ。

2021

当社デジタルバリュー開発部に出向となり、契約の解約防止に向けた営業戦略・顧客活動を支援するダッシュボードを開発。従業員が求めるソリューションを提供することの価値を実感する。

2023

当社に転属。引き続きデジタルバリュー開発部に所属し、在庫計画・部品手配業務の効率化や、保全部品在庫の適正化・管理業務効率化に向けたソリューション開発に従事する。

SCHEDULE

1日の仕事の流れ

08:50

チームの朝会に参加。本日の予定を確認

09:30

進行案件のデータ分析および開発案・計画の資料を作成

13:00

複数の会議に備えるため、事前に資料を再確認する

14:00

関連部門と会議。この日は課題を抽出し、解決案について議論

16:00

次回会議の説明資料の準備・作成した後、夕礼に参加

17:20

退社

※現在は在宅勤務をベースに週1〜2回出社