平川 嵩紘
財務本部 水戸財務部
2014年入社/経済学部 経済学科
※所属は取材当時のものです。
昇降機の開発・設計・製造を担う水戸事業所の毎月の業績収支や決算の取りまとめ、固定費・研究開発費の管理を担当。「私が今、注力しているのは、会計数字で顕在化された課題や問題点の改善策を検討・提案し、関連部署とともに改善を実行すること。そこに大きな手応えを感じています。」
EVERYDAY LIFE
当たり前をつくっていく
電力コストの変動要因を突き止め、
改善のための設備投資を提案・実行する
業績収支や決算数字を扱う業務の中で、私たち会計グループは常に予算と実際の業績数字の「差異」に注目しています。想定を上回るコストの変動要因をつかめれば、その対策を検討・実行することで、業績の改善につなげていくことができるからです。そうした取り組みの中で忘れられないことが、工場内の電力コストの改善提案です。きっかけは、電力コストの実績値が予算よりも大幅に上振れしていると気付いたこと。最初は、経年の電力単価・使用量の変動が原因でやむを得ないもの、と見ていたのですが、細かく要因を調査・分析したところ、送電ロスに原因があることを突き止めました。そこで具体的に送電ルートのどこでロスが発生し、どう対策を打てば解決できるのか、送電を管理している生産技術部に協力を仰ぎ、調査しました。
その結果、複数箇所にわたる送電設備の老朽化が判明。引き続き、生産技術部と連携して設備の新設を図る投資計画をまとめ、事業所長に提案したところ、その推進が決まったのです。現在も新設工事は段階的に進行中で、更新を終えた部分のコスト圧縮は確認済み。工事完了後には、全体の電力コストの削減効果が明確になる予定です。この経験を通して感じたのは、水戸事業所における会計業務の面白さ。単に数字をまとめるだけでなく、工場の改善を念頭に置いて数字と向き合っていたため、業績に貢献できる機会を自らつくり出すことができました。そして、その対策が必要と認められ、関連部署を巻き込んだ大きな計画を提案できたのです。こうしたダイナミックな事案を経験できたことも、当部の会計業務ならではの醍醐味だったと感じています。

Q1
日立ビルシステムに入社を決めた理由
複雑な原価計算に関わる経理業務に興味があり、その仕事に就くことが就職活動の軸でした。さまざまな会社がある中で、工場を持ち、多くの原価計算が必要となる「メーカー」なら、その機会があると考えたのです。日立ビルシステムが扱う昇降機をはじめとしたビル設備は、社会インフラを支える製品であり、一目でその役割や必要性が理解でき、企業の存在意義に共感できたことが、入社の決め手になりました。
Q2
入社して感じる日立ビルシステムの魅力
職場内の風通しが良いところです。一つの例として、上司と月1回行っている「1on1ミーティング」が挙げられます。この面談では、仕事に限らず自分の考えや悩み、キャリアビジョンまで幅広く相談ができ、助言や意見がもらえます。相談しやすい環境を積極的に用意するところに、社員に寄り添う風土を感じています。
Q3
今後挑戦してみたいこと
今後も財務や経理の業務を幅広く経験したいと考えています。今はその準備も兼ねてFASS検定(※)に挑戦し、スキル向上に役立てようと思っています。将来は海外事業にも携わってみたいですね。タイや中国といった海外の関連会社に経理担当として駐在し、現地と日本をつなぐ業務にチャレンジしてみたいと考えています。
(※)FASS検定:経理・財務分野における客観的な実務知識・スキルの習得度を測る検定試験
Q4
応募者へのメッセージ
当社はキャリアサポートが充実しているので、経理はもちろん、それ以外の部門にも成長できる環境が用意されています。私も「工場の経理がやりたい!」と声にすることで、そのチャンスをつかみました。「経営に携わりたい!」「会社への貢献を通して自分も成長したい!」。そんな自らの夢の実現に挑戦する仲間を待っています。
MY JOB TYPE
私の仕事
自分の分析したデータが元となり、
重要な経営判断や改善策につながるやりがい
水戸財務部は、昇降機の開発・設計・製造する水戸事業所の、年度予算の作成や毎月の収支決算業務、業績の分析・課題整理、改善策の提案・実行など幅広い業務を担っています。そのなかでも会計グループの任務は、主に水戸事業所の会計数字を分析し、管理体制の課題や問題点を見出して、その改善に取り組むこと。私自身もチームの中堅として後輩の指導にも当たりながら、このミッションに向き合っています。自分の着目した数値や分析が基となり、工場の重要な経営判断や改善策が行われて業績改善が進めば、会社の評価を高めることにつながります。しかし、逆に数字に間違いがあれば、経営判断もステークホルダーへの報告数値も誤ることになり、最終的に会社の信用を損ねてしまう……。この仕事には、正確な情報に基づく、正しい分析・数値の提供が不可欠で、単に会計の専門知識だけでなく、幅広い視点から、常に緊張感を持って経営数字を把握するための研さんが必要だと感じています。、今後は支社や本社の財務業務にもチャレンジしたいですね。工場の目線でだけでなく、さまざまな立場の視点も学ぶことで、自分のキャリアの幅も深みも生まれるはずだと考えています。

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- ローテーションの機会が豊富
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