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Hitachi

社員紹介 スマートビル

鹿野 竜大

スマートビルディング本部 事業戦略部(※)
2017年入社/工学部 電気電子専攻

(※)日立製作所ビルシステムビジネスユニット所属。当社より出向。
※所属は取材当時のものです。

ビル管理の効率化、運用品質の向上、高付加価値化に貢献する仕事を担うスマートビルディング本部に所属し、お客さまの既存の建物のZEB(※)化検討を行うコンサルティング業務に従事。「どの案件も数億円〜数十億円の大規模プロジェクトになるため、苦労も大きいですが、その分、達成感も大きいのがこの仕事の魅力です。」

(※)ZEB:建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることをめざした建物、Net Zero Energy Buildingの略称。

EVERYDAY LIFE

当たり前をつくっていく

環境負荷の軽減、
省エネ補助金を活用する設備更新の提案に従事した日々が、今の自分の礎に

現在、ZEBのコンサルティングに携わる私の礎となっているのは、入社後、配属されたビルソリューションに関わる部署で4年間にわたって手がけた、環境負荷の軽減や、省エネ補助金活用の設備更新案件の数々。例えば、事務所ビルのオーナーに空調更新の提案を実施する中で、環境負荷の軽減や補助金の活用について相談をいただいた際の対応です。この場合、まず行うのは活用可能な補助金の調査。補助金の種類ごとに、「CO2を30%削減できないと申請できない」など、さまざまな要件があるため、この調査が必須です。同時に、お客さまの現状の設備を確認し、どのような更新を行うことでどのくらいのCO2削減が実現できるかを算出。その後、更新の概要と予算見積もり、スケジュールをまとめ、省エネ補助金を活用した空調の提案を行いました。

補助金を活用したビルソリューション案件の特徴は、取りまとめに非常に労力がかかることです。前述の業務のほか、国の公募資料を読み込んだり、国の予算枠にも限りがあるため、国会の予算審議をウォッチしたり……。しかし、補助金申請支援を行い、無事採択に至り、お客さまの要望通り、更新工事を実施できた時は大きな達成感を覚えます。また、お客さまから環境負荷軽減や補助金に関する対応への感謝の言葉をいただくことも多く、その都度、お客さまに貢献できた喜びを味わいました。そんな私が、スマートビルディング本部発足と同時に異動し、ZEB事業の立ち上げを担うことになったのは必然の流れ。今もこれまで培ってきた経験をベースに、仕事に邁進しています。

Q1

日立ビルシステムに入社を決めた理由

インフラ関連の就職に興味を持つ中、大学の研究室の活動の一環で、当社の日立ビルソリューション-ラボ(※)を見学し、エレベーターもインフラ設備に該当すると思ったことが志望したきっかけです。その後、事業内容を調べていくうちに、当社が自分の思いに一番マッチするなと感じ、入社を決めました。

(※)ビルを取り巻く課題を解決する製品・サービスに実際に触れてご体感いただける顧客協創型研究施設

Q2

入社して感じる日立ビルシステムの魅力

日立のブランドです。お客さまと会話する中で、当社への信頼を感じることが非常に多いと感じています。その分、お客さまの期待値は高く、要望も多くなるので、当社の実力が試されるという面はあります。しかし、その期待に応えていくことで、自分の力がつくというのも魅力だと思います。

Q3

今後挑戦してみたいこと

ZEB化に関しては、Scope3(※)、カーボンクレジット(企業間で温室効果ガスの排出量減量を売買できる仕組み)など、さまざまな取り組みが生まれています。そうした取り組みを得意とする、グリーン(環境対応)ビジネスを推進しているベンチャー企業との連携にも挑戦し、当社のZEB化事業をさらに発展させていきたいと思っています。

(※)Scope1(自社での燃料の使用や工業プロセスによる直接排出)、Scope2(自社が購入した電気・熱の使用に伴う間接排出)以外の間接排出(自社の活動に関連する他社の排出)

Q4

応募者へのメッセージ

就職活動で、さまざまな業界、企業、仕事を知ることは、どんな会社に就職したとしても、いろいろな業界のお客さまとお付き合いすることになるので、必ず生かすことができます。就職活動は大変なこともありますが、無駄になることは一つもありませんので、後悔のないように頑張ってください!

MY JOB TYPE

私の仕事

空調から照明、給湯まで、複数の設備を組み合わせたZEB化検討業務を行う

主に既存のビルのZEB化検討業務に携わっています。具体的には、営業担当からZEB化の相談を持ちかけられた際、まずはお客さまへのヒアリングを実施。既存設備の状況はもちろん、本当にZEB化に取り組みたいのか、あるいは一部設備の更新のみで考えているのかなど、ZEB化に向けたお客さまのスタンスも含めて深掘りします。既存ビルのZEB化となると、空調から照明、給湯、換気まで、建物全体の改修を行うことになるため、数億円〜数十億円の予算がかかり、工期も2〜3年を要します。だからこそ、お客さまとしても簡単には決断できないため、検討期間も長くかかります。そんな中、大きな手応えを感じるのは、お客さまから入手した建物の図面一式を元に、現状の設備の一次エネルギー消費量、ZEB化後の削減効果を算出し、複数の設備を組み合わせたZEB化の提案を行い、お客さまから受注を獲得できた時です。さらにZEB補助金の申請、ZEB認証の取得、ZEB工事の実施まで至った時は達成感を覚えます。そして、それがお客さまのカーボンニュートラルへの貢献につながると確信できることが仕事への原動力になっています。

KEYWORD仕事のキーワード

  • スマートビルディング
  • カーボンニュートラル推進
  • 週2くらい在宅

CAREER PATH

キャリアパス

2017

約半年間(入社当時)、新入社員教育に参加。エレベーターを中心とした設備の知識や、仕事に必要となる基本的な業務知識や所作・マナーを学ぶ。その後は、配属職種の研修を受講。

2018

ソリューション事業部(※)に配属され、省エネ補助金を活用した設備更新の提案業務に従事。現地調査への同行や、省エネ計算を行う中で、建物や設備に関する知識を深める。
(※)入社当時の部署です。

2022

ZEB事業の立ち上げに伴い、日立製作所ビルシステムビジネスユニット スマートビルディング本部へ出向。お客さまへのヒアリングや入手した図面を元にしたZEB化検討業務に従事。

SCHEDULE

1日の仕事の流れ

08:50

出社。メールチェックと本日のスケジュール確認

10:00

お客さまへのZEB化更新の提案に関して、社内で打ち合わせを行う

12:00

昼食を取って、お客さま先へ移動

13:00

営業担当に同行し、お客さまへのZEB化提案を行う

15:00

在宅勤務に切り替え、Web会議を実施

18:00

次の日のタスクを確認・整理して、終業