鈴木 和
製品開発本部 エレベーター機構開発部
2020年入社/工学部 材料力学専攻
※所属は取材当時のものです。
機構システム開発グループに所属し、昇降機の新技術研究、新設・リニューアル製品の開発を担当。「駆動系を担う巻上機やその支持構造の設計・試作・評価など、開発工程全体に携わり、関係者と連携しながら課題を乗り越えて製品化を実現する、開発の醍醐味を味わっています。」
EVERYDAY LIFE
当たり前をつくっていく
開発設計の主担当を初めて経験し、
リニューアル開発の全体像を学ぶ
2年目に担当した小型エレベーターのリニューアル案件は、私が巻上機を支える支持構造設計の主担当を任されたことで深く印象に残っています。全国に納入を予定しているリニューアルプロジェクトで、その規模も、開発設計の主担当を任されるのも初めての経験。リニューアル開発の全体像を学ぶ、貴重な機会になったからです。苦労したのは、支持構造の強度確保。リニューアルなので、あらかじめ決まった空間寸法内で、いかに支持構造の設置を工夫するかが開発のポイントでした。
私は主担当として自分なりの考えをまとめ、設計・試作に取り組んだのですが、強度試験の結果は「NG」。実力不足を痛感しましたが、おかげで課題を乗り越える大切なプロセスに気付きました。リニューアル工事には、私たちの開発パーツを据え付ける施工部門をはじめとする多くの関係者が関わるため、開発設計担当者は関係部門と密に連携して、大いに議論し合うことが必要だということです。協議を重ねたことで、最終的に強度をクリアすることができ、開発において協力・連携し合うことの意義や大切さを学びました。そして、最初の納品先での据付工事に立ち会った際は、多くの仲間がこのリニューアルに関わっていることも分かりました。現場には施工部門の担当者だけでなく、営業やメンテナンスなどに関わる関係者が一堂に会していたのです。最後に稼働している状況を無事に確認できた時は、自分もこのチームの一員だということに、胸が熱くなったことを覚えています。さまざまな職種の仲間たちと協力・連携し合い、お客さまに製品を届ける。それがこの仕事のやりがいであり、面白さだと実感しました。

Q1
日立ビルシステムに入社を決めた理由
人々の身近にあり、生活を便利にする製品である昇降機に興味を持ち、多岐にわたる技術が製品へ投入されていることに面白さを感じ、その開発に携わりたいと思ったこと。そして、当社の会社説明会でお会いした先輩方の人柄や雰囲気がとても良く、このような人たちと仕事をしたい、と大いに引かれたこと。これらが志望を決めた理由です。
Q2
入社して感じる日立ビルシステムの魅力
社内のさまざまな職種の方々と協力し合いながら、開発やプロジェクトを進められることが大きな魅力です。非常にチーム連携が取りやすく、相談もしやすい。そうした風土があります。それは日立グループ会社間でも同じで、幅広い知見を生かし合う体制があり、技術者としてやりがいの持てる環境だと感じています。
Q3
今後挑戦してみたいこと
部品購入で海外メーカーとのやり取りがありますが、彼らのスピーディーかつリーズナブルな生産力に驚いています。こうした海外企業の良い点をぜひ現地で吸収したい。当社には、英語や中国語などの語学を学ぶ環境が整っており、自分もオンライン学習を受講中です。語学力を養い、いつかはグローバルに働きたいと考えています。
Q4
応募者へのメッセージ
昇降機は、動力装置をはじめ、振動・騒音の低減技術、緊急時の安全装置など、さまざまな機能を満たす構成部品や、機械、電気、制御といった多彩な技術が結集しています。製品開発職は、その進化に合わせて腕を磨くことができ、自らの成長も実感できる面白い製品です。一緒に仕事をできることを心待ちにしています!
MY JOB TYPE
私の仕事
製品パフォーマンスの最適化をめざし、
関係者と協力して課題に立ち向かう
新製品やリニューアル製品など、複数の開発案件が動く中で、次世代の標準型エレベーターの開発プロジェクトに注力しています。新製品開発はマーケティング部門の企画立案から始まり、それを受けて私たち製品開発部門が設計案を作成、それを全ての関係者でレビューします。仕様や強度など、いくつもの視点から評価され、課題を抽出します。それらの課題をクリアするためには、開発・製造・施工など、多くの関係者との調整が必要です。例えば、巻上機の強度を優先して大型化すると他の設備に干渉する、といったトレードオフの課題解決や、振動・騒音低減を図る最新技術導入のために、電気・制御など、さまざまな技術パートや施工部門と連携するなどです。関係者と足並みを揃えて「全体パフォーマンスの最適化」を図り、次世代にふさわしい新製品を生み出す。そこに知恵を絞ることが開発工程の要。巻上機をはじめとする昇降機の開発は奥が深く、私自身まだ多くを学ぶ必要があります。しかし、周りには10年以上経験を積んできた方々の深い知見や、当社が長年培ってきた高い技術力があります。そうしたノウハウを大いに生かし、優秀な仲間たちと力を合わせて課題に立ち向かっています。

KEYWORD仕事のキーワード
- 自分のこだわりをとことん製品に反映できる
- 海外ビジネスに挑戦ができる
- 納得するまで時間をかけられる
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