Select1に加え、「安全基準強化」に対応した安全対策として、耐震安全増し、停電時自動着床装置を追加するメニューです。
地震の際に機器の被害を最小限に抑える
既存のエレベーターを耐震強化することにより、地震時におけるエレベーターの早期復旧と利用者の安全確保、早期救出を可能とします。
機械室のはりや天井を利用して転倒、移動を防止する支持構造とします。
注)上部支持はアンカーボルトで天井に取り付けます。天井構造が特殊な場合は、別途お打ち合わせが必要となります。
*4 耐震クラス、建屋構造によって安全増し対策の対応方法が変わります。
安全増しが必要な場合は、アンカーボルトを天井または壁等に打ち込む場合があります。
巻上機が転倒、移動しないように補強します。またメインロープが巻上機綱車(トラクションシープ)の溝から外れないようにガードを設けます。
昇降路内の突起物(はりや壁またはレールブラケットなど)に引っ掛からないように保護します。
かごのガイド装置がレールから外れないように補強板を取り付けます。
つり合いおもりのガイド装置がレールから外れないように補強板を取り付けます。またレールおよびブラケット類がすれたり、たわみが生じないように補強します。さらにおもりブロックが落下しないように固定します。
つり合いおもりの脱レール・ブロック脱落防止に加え、つり合いおもりが脱落しないように、構造を強化した枠に取り換えます。
年代・機種によっては取り換え不要の場合もあります。
停電時、バッテリー運転に切り替え最寄り階へ
停電を検知した場合に動力電源をバッテリーに切り替え、自動的にエレベーターを最寄り階まで運行して待機させます。自家発電設備のない建物において、停電時のかご内に閉じ込められる不安を和らげます。