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昇降機のよくあるご質問:災害対策

共通

エレベーターに閉じ込められたら、どうしたらよいですか?

操作盤に設置の非常ボタンを押して外部に通報し、救助をお待ちください。
非常ボタンを押すと建物内(管理人室、防災センター、エレベーターホールなど)に設置されたエレベーター用のインターホンが鳴り続けます。
また、かご内に液晶インジケーターが設置されている場合には、対応状況(呼び出し中、応答中)が表示されます。
耳の不自由な方におかれましては、かご内に閉じ込められたことを外部の人へ伝わるような行動(かご内を叩いて音を発生させるなど)をお願いします。
なお、無理に内側から戸を開けようとするのは、大変危険ですのでおやめください。
一般的にエレベーターには換気ファン用の吹き出し穴などがあり、閉じ込めが発生しても窒息することはありません。
落ち着いて行動するようお願いします。

地震

地震時管制運転装置はどのような働きをしますか?

地震発生時、強く揺れる主要動(S波)が来る前の、初期微動(P波)を感知し、最寄り階で自動停止。戸を開き、利用者の避難を誘導します。主要動を感知しない弱い地震のときは、一定時間が過ぎた後、自動的に運転を再開します。また、強い地震のときは、専門の技術者による点検が終わるまで、戸を閉じて運転を休止します。
万が一、エレベーターに閉じ込められた場合は、操作盤に設置の非常ボタンを押して外部に通報し、救助をお待ちください。

地震対策

地震時管制運転が作動する震度は?

地震動には初期微動(P波)と大きな地震波である主要動(S波)があります。
それぞれに地震加速度(単位:Gal)の設定値が定められており、さらに建物の高さ等により設定値は異なります。
標準型エレベーターの場合、P波感知器は2.5Gal、S波感知器は80Gal(およそ震度5弱以上の揺れ)で設定しており、これを感知すると地震時管制運転に移行します。(建物条件によって、感知条件が異なる場合がございます。)

初期微動感知地震時管制運転

地震時管制運転が付いていない場合はどうしたらよいですか?

エレベーター利用時に揺れを感じたら、全ての行先階ボタンを押してください。着床後、戸が開きますので、速やかに避難してください。
万が一、エレベーターに閉じ込められた場合は、操作盤に設置の非常ボタンを押して外部に通報し、救助をお待ちください。

初期微動感知地震時管制運転

長周期地震動とは何ですか?

地震が震源地から150~200km程度離れた堆積層の平野に伝播すると発生しやすい、比較的長い周期の地震動のことを長周期地震動と呼びます。
高層建物と地盤の固有周期が近い場合、建物が共振し、数分以上にわたり揺れが継続することがあります。
長周期地震動は一般的な地震感知器では感知できない場合があり、エレベーター内の乗客閉じ込めや機器の故障などのトラブルが発生する要因となります。
日立では、長周期地震動発生時に、エレベーター機械室に設置した地震感知器で検出した加速度や、事前登録した建物の固有周期の数値に基づき、エレベーターロープなどの振れの過程や振れ幅を予測演算し、最適な管制運転を行うシステムを用意しています。長尺物の引っかかりによる機器の損傷といった二次災害を抑止します。

長周期センサー地震時管制運転システム

復旧・救助にはどれくらいかかりますか?

日立では、大規模地震発生時には人命尊重の観点から閉じ込め者の救出を最優先に対応します。
ただし地震の規模などにより、技術者の確保や交通機関の状況が平常時と異なることが想定されるため、救出までの時間を明確にお約束できないことをあらかじめご了承ください。
なお日立では広域災害時の復旧対応目標を地震の規模に応じ定めています。

復旧対応体制

止まったエレベーターをなるべく早く復旧させたいのですが?

地震時管制運転により最寄り階に停止したエレベーターは、技術者が昇降路内の安全を確認してから再起動を行うことになります。
なお、震度5弱程度の地震であれば、地震時管制運転による停止の後、遠隔監視診断装置の自動診断・復旧機能「ヘリオスドライブ」により、短時間で仮復旧することができます。((株)日立ビルシステムとの保全契約が必要です)

復旧対応体制

火災

エレベーター利用時に火災にあったらどうしたらよいですか?

火災発生時、火災報知機からの信号、または管理室等に設置の火災管制スイッチの入力を受け、エレベーターは避難階(通常は建物のエントランス階)に直行運転します。避難階着床後、自動的に戸が開きますので、速やかに避難してください。

火災時管制運転

エレベーター利用時に火災の発生はわかりますか?

火災時管制運転に移行する際、エレベーター内に「火災です。避難階まで運転します。」とアナウンスされます。また、かご内液晶インジケーター採用時は、かご内表示でも喚起します。

火災時管制運転後にエレベーターを運転休止する理由は?

一般的なエレベーターの場合、火災発生時は速やかに建物の外(道路)に避難する必要があります。また火災に伴う停電によりかご内への閉じ込めが発生する可能性もあるため避難階への直行運転後は運転を休止します。

遮炎性能および遮煙性能を有したエレベーター乗場戸はありますか。

国土交通大臣認定を取得した遮煙性能付きエレベーター乗場戸があります。

「遮煙性能付きエレベーター乗場戸」のページへ

停電

エレベーターにおける停電時の対策機能にはどのようなものがありますか?

自家発電設備が設置されていない建物の場合には、停電時自動着床装置の追加をおすすめします。
停電時自動着床装置は、停電により階の中間にかごが停止した場合、駆動電源をエレベーターの制御装置に備えたバッテリー電源に自動的に切り替え、かごを最寄りの階まで運転(モーターに対し軽負荷方向に運転します)し、乗客を早期に救出することを目的とする停電時の運転装置です。

停電対策

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