私たちは、1920年代にエレベーターの研究開発に着手して以来、日立グループの一員として高品質なエレベーター、エスカレーター、さらには空調機器をはじめとするビル設備や、ビルソリューションなど、ビルを支える製品・サービスを提供し、安全・安心・快適な社会づくりに取り組んでまいりました。
近年、世界的な新型コロナウイルス感染症の流行や、原材料価格の高騰、急激な物価上昇など、激変する経済情勢や、地球温暖化に伴う気候変動などを背景として、さまざまな社会課題やニーズが生まれています。ビル関連分野においても、オフィス需要の変化に伴うビルの新たな価値創出や、ビル管理業務の効率化、災害に対するレジリエンスの強化、カーボンニュートラルの実現に向けたZEB(Net Zero Energy Building)化をはじめとするグリーン(環境対応)などへの関心が大きく高まっています。
私たちは、2022年にエレベーターをはじめとするビル設備の遠隔監視・保全サービスの中核を担う「管制センター」を全面刷新し、ビルオーナー・管理者向けダッシュボード「BUILLINK(ビルリンク)」のバージョンアップや、AIを活用してエンジニアによる故障復旧を支援するシステムの導入などを行い、サービスを強化しました。また、2023年4月には、建物の価値を高める先進のデザインとレジリエンス・デジタル機能を備えた標準型エレベーター「アーバンエース HF Plus」を発売しました。さらに、日立グループに属するユニークなビルソリューションプロバイダーとしてのポジションをフルに生かして、お客さまの課題解決に向けた協創に取り組んでおり、さまざまなプロダクトの知見と最先端のデジタル技術を活用したスマートビルソリューションの提供を進めています。
これからも私たちは、デジタル・グリーン・コネクティブを変革のドライバーとして、社会イノベーション事業の拡大を図り、持続可能な社会に貢献し、人々の幸せを支えていきます。
株式会社日立製作所 執行役常務
ビルシステムビジネスユニットCEO
兼 株式会社日立ビルシステム
代表取締役 取締役社長
光冨 眞哉
Shinya Mitsudomi