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運転時の安全点検

始業点検のチェックポイント(運転を始める前に)

  1. エスカレーターの周囲に防火シャッター・防火戸がある場合は、まず防火シャッター等を完全に開けてください。防火シャッター等が完全に開ききらないと、エスカレーターは動かせません。
  2. 非常停止ボタンの赤色カバーが正常な状態になっているか確認してください。
  3. ステップ(踏段)、ハンドレール、コム(くし)、スカートガード部を点検して、紙くずや小石、ネジ、ガムなどの異物があった場合は取り除いてください。
    また、コムが折損している場合は、原因を取り除き、交換をしてください。
  4. 欄干のガラス、ステップ、デッキボードなどが破損していないか確認してください。破損があった場合は、交換してください。
  5. デッキボードや転落防止柵、登り防止用仕切板などの固定ネジが緩んでいないか確認してください。緩んでいる場合は、締め付けてください。
  6. 外装板にふくれ、はがれ、隙間がないか確認してください。異常があった場合には、復旧してください。
  7. スカートガードおよびライザー(蹴上げ)の滑り剤は十分か、滑り具合を手の感触で確認してください。
  8. エスカレーター周りの安全設備(交差部保護板、進入防止用仕切板、落下物防止網、登り防止用仕切板、注意喚起ステッカーなど)に破損などの異常がないか確認してください。異常があった場合は、復旧してください。
  9. 照明のあるエスカレーターでは、照明スイッチ<LIGHT>を、<ON>の方向に回し点灯してください。 (キースイッチ式は、操作キーを抜いてください。)

運転開始(運転を始めるとき)

  1. 操作キーを警報・停止スイッチに差し<ALARM>へ回してブザーを鳴らし、運転を始めることを周囲の人に合図してください。回す手をゆるめるとブザーは鳴り止み、操作キーは中立位置に戻ります。
  2. エスカレーターの周囲やステップ上に人がいないことを確かめ、操作キーを起動スイッチ<START>に差して、ご利用になる運転方向<UPまたはDOWN>へ回すとエスカレーターが動き出します。回す手をゆるめると操作キーは中立位置に戻りますので、戻ってから操作キーを抜きとってください。
  3. 動き出したらステップとハンドレールが正常に動いていることを2~3分確認してください。万一、異常音や振動があったり、ハンドレールが動かない場合は、非常停止ボタンを押して、ただちにエスカレーターを停止させてください。
  4. 異常がないことを確認した場合でも、非常停止ボタンを押し、動作確認をしてください。操作後は、赤色カバーを元に戻してください。
  5. 再度、上記1~2の操作で運転してください。

巡回点検のチェックポイント

一般的にエスカレーターは運転を開始すると長時間使用します。利用者への正しい乗り方の指導を適時行ってください。
巡回点検の際には、始業点検で確かめた運転状態をチェックするとともに、正しい利用方法のご指導をお願いします。

  1. 幼児の一人乗りや子どものいたずらはやめさせてください。
  2. 注意放送の音量・放送時間の間隔は適切か、確かめてください。
  3. 交差部保護板・可動警告板、転落防止柵、進入防止用仕切板、登り防止用仕切板などの安全設備に不具合がないかを確認してください。
  4. エスカレーター付近に勤務しておられる方々に対して、「利用者への指導について」の項などを参考に、非常停止の方法などを指導してください。
  5. 非常停止ボタンは、万一のときにエスカレーターを止める大切な安全装置です。いつでも操作できるように非常停止ボタンの付近に物などが置いてないことを確かめてください。

運転終了後

  1. 一日の運転を終了したときは、ステップ、ハンドレール、コムおよびスカートガード部をよく点検し、清掃してください。
  2. 停止中のエスカレーターを階段代わりに使用しないよう、柵などで進入防止の措置を行ってください。
  3. エスカレーターの周囲に防火シャッター・防火戸がある場合は、防火シャッター等を完全に閉めてください。
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