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溶液管理・機内真空管理

吸収液の管理

吸収冷温水機では吸収液として臭化リチウム水溶液を使用しているため腐食性を持っています。
この腐食性を抑制するために当社ではインヒビター(腐食抑制剤)、アルカリ度の定期的な分析と封入調整による管理を実施しています。

吸収液 ろ過精製装置(1回目の 定期整備(オーバーホール)と合わせて設置することをお勧めします)オプション

機内の防食皮膜は、一度形成されると永久に持続するわけではなく、時間や環境の変化によって皮膜の欠損が発生します。通常は、インヒビター(腐食抑制剤)により防食皮膜は再生し、機材の腐食進行を防ぎます。
しかし、吸収冷温水機は、長年の運転や整備時に必要となる大気開放により、吸収液内に鉄・銅の酸化物などの汚れが生じます。吸収液が汚れていると、防食皮膜の再生を妨げるため、吸収液は定期的に精製する必要があります。

吸収液が汚れると、スプレーノズル詰まりや熱伝効率の低下が起こります

0.1ミクロンの中空糸膜を利用した精製装置です。吸収冷温水機に接続し、通常の冷(暖)房運転をしながら不純物で汚れた吸収液をろ過精製し、汚れを取り除きます。汚れの程度によりますが、精製期間は2週間~2カ月程度です。

運転中に吸収冷温水機内の気密診断を行えます

従来、吸収冷温水機内の気密診断は、数日間運転を停止して実施していましたが、「真空気密診断装置」なら冷温水機を停止させることなく運転中に効率的な診断ができます。

気密診断

  • ➀ 運転中の吸収冷温水機にテストガスを吹き付けます。
  • ➁ 空気が漏れている場合は、テストガスが冷温水機内に侵入しす。
  • ➂ 侵入したテストガスは、機内の水蒸気とともに抽気装置によって排出さます。
  • ➃ 抽気装置から排出された混合気体を「真空気密診断装置」で分析し、テストガスの有無で漏れ診断を行います。

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