さまざまな角度から安全性を追求する。
小さなお子さまをお連れの方からご高齢の方まで、利用者がエスカレーターに乗る時・乗っている時・そして降りるときまでずっと安心して利用できるようさまざまな場面を想定し、安全性を高める機能をラインアップしました。
さらに、エスカレーター降り口での異常を検知し、利用者や周辺の方へ注意を促す機能など、さらなる安全性を追求しています。
乗る時、そして乗っている間に想定される危険を抑止するため、ステップとステップ周辺のさまざまな安全機能を基本仕様としています。
ステップ上の立ち位置や段差などがはっきりとわかるように、ステップ踏面の四方をイエローでカラーリングしました。三方デマケーションラインと比べ、遠方からでも運転方向がわかりやすくなります。
ズボンの裾や靴などが、スカートガードに接触しにくくする機能として、スカートガード上に出ばり15mmのアルミ製モールを設置しました。ステップ踏面両端の段付きトレッド(高さ8mm)との組み合わせで、スカートガードへの接近を効果的に抑止します。
インバーター制御によりエスカレーター停止時の減速度*を運転方向や乗客数にかかわらず、一定にコントロール。安全装置作動時など、エスカレーターが停止した際の転倒やつまずきを抑制します。
高齢者など、多くの方への評価実験を通して、最適な減速度を採用しました。
停電による非常停止時には機能しません。
ソフトストップ機能
インバーター負荷情報から混雑(概ねステップ2枚につき3人程度乗っている状態)を検知し、気くばりアナウンスで注意喚起します。
混雑検知システム
スカートガード部にLED照明*を設置。ステップの踏面両端を照らし足元の視認性を向上させるとともに、エスカレーターの意匠性を高めます。
LED化による省エネルギー効果:消費電力量
約-50%
(従来機種MXシリーズ対比とし、電源を含めた照明機器の消費電力量)
よりスムーズな乗り降りをサポートするため、緩傾斜コムを採用し、段差を軽減しました。また、滑りにくさを高めるため、コム表面にも凸部を設置。さらに、ステップとの境界を見分けやすくするため、コムの色をステップとの明度差が大きい明るい黄色にしています。
乗り降りの際、より自然な動作でハンドレールをつかむことができるように、人間工学的に検討を重ねて生まれたターミナル形状です。
広範囲を面で検知するセンサーを設置することにより、さまざまな危険を検知し、注意喚起へつなげるシステムをご用意しました。
エスカレーターの外側デッキカバーにセンサーを設置*し、ハンドレールからの乗り出しを検知すると、気くばりアナウンスで注意喚起します。
階高によりセンサーの設置数が変わります。
エスカレーターの降り口付近にセンサーを設置し、降り口付近で遊んでいるお子さまや倒れている方などを検知すると、気くばりアナウンスで注意喚起します。
乗り出し検知システム
降り口異常検知システム
乗降口の水平ステップ(基本仕様約1.5枚)を3枚に増やします。これにより、乗り降りのしやすさを高めます。
LEDの点滅により、利用者に乗り降り位置をお知らせします。
乗降口ステップ下にLED照明を入れ、ステップ間の境目をさらにくっきり見せ、視認性を高めます。光色はグリーンです。
白色のLED照明で乗降口のコム付近を照らすことで、乗り降り時の安心感を高めます。
操作盤に運転状況をお知らせするドットLED式の診断モニター*を装備。キースイッチ操作時の運転方向や速度情報、安全装置動作状況などを表示し、気くばりアナウンスと連動してよりわかりやすくお知らせする、管理者にやさしい機能です。
モニターはエスカレーター上部操作盤にのみ設置となります。
エスカレーターの起動や速度変更時のご案内、各種センサーに連動した運転時*の注意喚起放送など、状況に応じた音声案内機能を装備しました。
混雑検知システムやアクティブマルチセンサー検知時など。
インバーター負荷情報を利用し、エスカレーターの起動時や利用者のいない時間帯などに駆動機器の診断運転*を行います。診断結果をメンテナンスサーバーに蓄積、電話回線を介して管制センターで管理することで、故障・破損の予兆を捉え、最適なメンテナンス時期を算出します。また、起動時診断運転時は気くばりアナウンスでお知らせします。
診断運転はリモートメンテナンス付き保全契約を結んでいただく必要があります。
詳細については 「メンテナンス」のページをご参照ください。