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Hitachi

エスカレーターをご利用の際は、
左右どちらかの手すりにつかまり 黄色い線の内側に立って 歩かずに ご利用ください。

今や都市空間における移動のスタンダードとなり、日常のあらゆるシーンで多くの人々を運び続けるエスカレーター。
いつからか、急いでいる人が歩けるように片側を空ける習慣が日本各地で根付いてしまいましたが、本来は歩かず立ち止まって乗ることを想定して作られています。
片側を空ける習慣はエスカレーター上の歩行を助長することになり、障がいなどの理由により左右どちらかの手すり(ハンドレール)しかつかめない人や高齢者などの安全な利用を脅かす危険性があります。
エスカレーターの歩行利用の危険性について、日立ビルシステムがメーカー・メンテナンス会社の立場から解説します。

エスカレーターを歩くとなぜ危険?

エスカレータ―の安全利用については、昨今、自治体による条例の制定や事業者などによる啓発活動が活発に行われています。
ここでは、法令と製品の観点から、なぜエスカレーターを歩くと危険なのかについて解説します。

事故事例の紹介

一般社団法人日本エレベーター協会が5年ごとに実施している「エスカレーターにおける利用者災害の調査報告」*5によると、エスカレーターでの災害は2年間で1550件も発生しており、その主な原因としては、歩行による転倒や、手すりにつかまらなかったことによる転倒といった、「乗り方不良」が全体の5割超を占めています。

*5:
(一社)日本エレベーター協会
「エスカレーターにおける利用者災害の調査報告(第9回)」
調査期間:2018 年1月〜2019年12月
事故事例の内訳
  • 接触事故

    接触事故

    歩行は、本人が足を踏みはずす危険以外にも、第三者に身体や荷物が接触することで、転倒・転落させてしまう恐れがあります。

  • 荷物の落下事故

    荷物の落下事故

    キャリーバッグを落としてしまった場合、ステップ上で大きく跳ねたり、高速で滑落する危険があります。

  • エスカレーター緊急停止

    エスカレーター緊急停止

    安全装置がはたらくことで、エスカレーターは緊急停止する場合があります。その際、手すりにつかまっていないことで、慣性力が働き、転倒・転落する恐れがあります。

正しくご利用いただくための
製品・サービスの工夫

エスカレーターを正しくご利用いただくために、日立ビルシステムでは製品やサービスにさまざまな工夫をしています。

「エスカレーターの片側空け」を抑止する新機能を搭載したエスカレーター

「エスカレーターの片側空け」を抑止する
新機能を搭載したエスカレーター

LEDを活用して2列で立ち止まり利用するよう誘導、また段差を強調する光などで安全面の注意喚起を行うことで、「片側空け」での利用と歩行を抑止します。

そのほか日立エスカレーターの安心機能

知って納得!

エスカレーターの
豆知識

普段何気なく利用しているエスカレーターに関する、ちょっとした豆知識をご紹介します。

お問い合わせ

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