もしも大きな地震や、災害などにみまわれたとき、
いちばんに考えたいのは利用者が安心できること。被害をできるだけ抑える機能と、
早期に復旧させるテクノロジーで「安心」を、スタンダードなものにしてゆく。
震度4-5弱程度の地震があった際、エレベーターは安全のために運行を停止します。通常はフィールドエンジニアが現地で安全確認を行った上で運行を再開しますが、広域での災害時は、お待たせする場合がありました。そこで、日立は遠隔保全のネットワークインフラで、自動診断、運行上問題がないと判断した際に自動で運転再開を行います。利用者の生活やビジネス、社会活動を止めない。それがヘリオスドライブです。
地震発生時、強く揺れる主要動(S波)が来る前の、初期微動(P波)を感知し、最寄り階で自動停止。戸を開き、利用者の避難を誘導します。主要動を感知しない弱い地震のときは、一定時間が過ぎた後、自動的に運転を再開。また、強い地震のときは、専門の技術者による点検が終わるまで、戸を閉じて運転を休止します。
停電を検知した場合に動力電源をバッテリーに切り替え、自動的にエレベーターを最寄り階まで運行して待機させます。自家発電設備のない建物において、停電時のかご内に閉じ込められる不安を和らげます。
停電発生時に安全装置などを確認した後、約10分間バッテリーにてエレベーターを低速で継続運転します(定格速度45、60m/minのみ対応可能)。
制御盤および巻上機の位置をピット底より高い2階付近*に設置することで、冠水による被害を軽減します。
災害などで商用電力の供給が途絶えた場合でも、さまざまな電力設備に対応して運転を続けます。
労働人口の減少や宅配物流の増加によりロボットの社会実装が加速しています。ビル内のロボット移動という新たな課題に備え、ロボットのエレベーター利用をサポートするロボット連動運転を提供します。各ロボットの制御装置とエレベーターを接続することで、ロボット専用のエレベーターとして、乗り込みや各フロアへの移動が可能となります。
※ ロボット連動運転は別途お打ち合わせが必要です。詳細につきましては、当社営業担当者にお問い合わせください。