エレベーターの戸が開いたままかごが昇降し、利用者が乗場の戸の枠とかごの間に挟まれる事故を防ぐため、新設されるエレベーターには、戸開走行保護装置(UCMP)の設置が義務づけられています。
一方、平成21年9月27日以前に着工したエレベーターについては、設置義務の対象ではありませんが、エレベーターの戸開走行の事故を防止するためには、定期検査とともに、戸開走行保護装置(UCMP)の設置が有効となりますので、積極的な設置をご検討ください。
駆動装置または制御機器に故障が発生した際、すばやく検知してエレベーターの戸が開いた状態で動かないようにするための安全装置です。
1m以上のすき間をあけてエレベーターは緊急停止
「戸開走行保護装置(UCMP)」は、万が一、エレベーターの戸が開いた状態で動き出した場合に、すばやくそれを検知してエレベーターのかごの戸が開いた状態で動かないようにするための安全装置です。
かごと床との間が1m以上あいているうちにエレベーターを制止させ「挟まれ」を防止し、また、上昇時には、敷居とエプロンの間が11cm以下の範囲でエレベーターを制止させ、「落下」を防止します。
*このアニメは機械室ありを基に作成しています。
所有者がエレベーターの安全対策(戸開走行保護装置(UCMP)や地震時管制運転装置の設置、耐震補強措置等)実施する場合は、地方公共団体によっては費用の一部を補助を行う制度があります。
地方公共団体において補助要綱を定めている場合に限り補助金が支給されますので、お近くの市役所等にご相談ください。