カスタマーセンターに蓄積された過去の稼動データとの連携により、未来のコンディションを把握します。
遠隔診断・点検で得た診断データを、蓄積された過去の稼動データと比較し、変化値を割り出します。
現在のデータのみを見ていた従来の遠隔メンテナンスとは異なり、未来の稼動状態まで予測することが可能になりました。
エレベーターを安心してお使いいただくために重要な機器、安全装置を、ミリ単位で確実に診断します。
さらに、その結果に沿った専門技術者によるケアにより、性能を維持します。
点検機器 | 点検の目的 | 遠隔診断・点検 |
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ブレーキ | ブレーキの制動、保持能力を維持し、停止後の上昇や下降を確実に防止するため。 | 制動トルク診断 |
制動時距離測定 | ||
固渋(吸引・釈放状態)診断 | ||
安全装置 | 昇降路頂部・底部での行き過ぎ防止機能を維持し、衝突による機器破壊を確実に防止するため。 | 行き過ぎ防止スイッチ作動確認 |
行き過ぎ防止スイッチ取付位置診断 | ||
各階ドア 開閉状態 |
ドアの開閉異常による、エレベーター停止や利用者の閉じ込め故障を防止するため。 | 各階ドア開閉状態診断 |
各階ドア開閉時間診断 | ||
走行性能 | エレベーターの走行性能を確実に維持し、安全にご利用いただくため。 | 定常走行状態・速度診断 |
起動状態診断 | ||
加速状態診断 | ||
減速状態診断 | ||
各階停止状態 | 各階停止時の段差発生を防止し、安全にご利用いただくため。 | 各階停止時の段差診断 |
遠隔診断・点検中に利用者が呼びボタンを押すと一時中断して通常の運転を行い、その後、遠隔診断・点検を再開します。ご利用者の利便性を損なうことがありません。
予知能力を身につけた高精度のリモートメンテナンスシステムは、故障の兆候を捉え、予防保全を行います。
エレベーターのきめ細やかな制御はマイコンが行っています。このマイコンから得られる情報を幅広く活用し、遠隔で自動診断することを可能としました。エレベーターリモートメンテナンスシステムは、お客さまの利便性を第一に考えた保全システムです。
毎月、決められた時間に同一条件で自動診断運転を行い、各種性能データが遠隔で把握できます。
エレベーターの運行状態が遠隔でリアルタイムに把握できます。
故障前後の走行状態や各種信号の時系列変化が遠隔で把握できます。
故障時に補足したトラブルデータを遠隔で自動分析し、複雑な故障の解明ができます。
遠隔診断・点検や専門技術者による点検結果は、カスタマーセンターに蓄積された過去の稼動データ・点検履歴データと比較され、その変化値を分析することで作業を実施します。これにより、次回の点検日まで快適なエレベーターの運行を実現します。
遠隔診断・点検中および、専門技術者による点検中は、各階乗り場の階床表示機(デジタル)に案内が表示されます。エレベーター内の利用者へは音声案内でお知らせします。
リモートでエレベーターなどのビル管理が行えるビルオーナー、管理者さま向けのサポートツールです。