
三田カルチャータウン・リフォレ(分譲マンション)
兵庫県三田市
竣工:1992年
エレベーター14台(フルメンテナンス契約)
2004年独立系保守管理会社を採用し、
2025年再び日立ビルシステム(以下、日立)の
メンテナンスへ変更。
約20年前の話になりますが、マンション管理会社を何度か変えてきた中で独立系保守管理会社を紹介されて採用したと聞いています。当時は価格のみで判断していたと思います。メーカー保守と比べれば、その費用はびっくりするくらい安いですから。

多発する故障や汎用部品を用いたリニューアル、フルメンテナンスの考え方などを踏まえ、マンションの寿命を迎えるまで使い続けることができるのか、真剣に考えたという。
三田カルチャータウン・リフォレ団地管理組合 理事長 山本氏
契約当初は順調でしたが、数年前から「エレベーターが動かない」「ガクンガクン揺れる」「ボタンの電気が消えたまま」などと問題が多発するようになりました。
特に昨夏の故障が印象的でした。原因不明のまま約三日間復旧と停止を繰り返し、住民に大きな不安を与えました。真夏の暑さにもかかわらず、やむを得ず階段を利用する方も出て、管理組合に懸念の声が寄せられました。
こうした中、エレベーターのリニューアルに関する総会議案があり、契約中の独立系保守管理会社にヒアリングを実施しました。仕事柄工事に関する知識や経験を持ち合わせていたので、「ここまで聞かれたのは初めて」と担当者が驚くほど質問を掘り下げていきました。その結果、独立系保守管理会社は制御盤や巻上機に純正品を使わず汎用品で対応する方針と判明。ここで初めて、トラブル時に製造会社の対応が難しくなるリスクを知りました。
また、建物が寿命を迎えるまでエレベーターを使うためには、老朽化対策だけでなく、近年頻発する地震や豪雨などの天災リスクも無視できません。かごやガイドレールといった主要部品が壊れる可能性もゼロではないのです。独立系保守管理会社に確認したところ、「故障は一般部品で修理しますが、主要部品が壊れた場合はエレベーターの増設をご検討ください」との回答。非常に驚いたのを覚えています。
こうした状況では将来の見通しが立たないと思い、すぐにエレベーターを製造する複数の会社に問い合わせ、最後はわらにもすがる思いで製造元の日立さんに相談しました。
リニューアル提案に先立ち、日立さんは約1週間かけて全14台を調査し、写真付きの報告書を提出してくれました。そこには錆びたロープや亀裂のあるベルト、固着したローラーなど劣化の実態が記載され、ピットには漏水も確認されました。『異常なし』という独立系保守管理会社の定期報告との違いに、なぜ今まで故障が多発していたのか、合点がいった瞬間でした。
日立さんの調査結果を踏まえ、独立系保守管理会社にフルメンテナンス契約内での修理を要求しましたが、返ってきたのは「フルメンテナンスの基準が異なる」という回答。その会社の基準は『壊れたら修理する』保全で、「壊れる前に修理する」場合は有償対応だったのです。故障を前提としたメンテナンス方針に違和感を覚えた私たちは、臨時総会を開き日立さんとの再契約へ駒を進めました。

契約変更に伴うリニューアル工事の着工前日、独立系保守管理会社が遠隔監視装置を撤去する際に、プリント基板を損傷するトラブルを発生させました。復旧できず翌日からの工事延期も覚悟しましたが、日立さんが我々への影響を考慮し、工法変更を提案してくれたおかげで、工事は予定通り完了しました。迅速で柔軟な対応に大変感謝しています。そして、きれいにリニューアルされたエレベーターは住民にも大変好評で、改めて依頼して良かったと実感しています。
工事前には日立さんのショールームを訪問し、ビルの課題に応えるデジタル技術や、幅広いサービスを提供できる体制に感銘を受けました。私どもは現在80台の防犯カメラを設置していますが、運用面で課題を感じており、効果的な活用方法を営業の大黒さんに相談中です。日立グループの総合力に期待が高まるばかりで、今後もマンション管理のパートナーとして、末永くお付き合いしたいと考えています。

理事長 山本氏(奥)と理事 蝿原氏(手前)