ニュースリリース：2022年

日立ビルシステム2022年度新入社員向け社長メッセージ(抜粋)

　入社おめでとうございます。一昨年から続くコロナ禍で、学校生活にも就職活動にも多くの不自由があったかと思います。全国のまん延防止等重点措置も解除され、徐々にwithコロナからafterコロナに移行して、日常が戻ってくることを期待しています。

　日立は、デジタル技術を活用した製品・サービスの提供を通じて、社会にイノベーションを起こし、持続可能な社会の構築に貢献する「社会イノベーション事業」に注力しています。カーボンニュートラルに代表される環境対応への関心が一段と高まっている中、この4月には、さまざまな社会課題の解決に、より貢献できる企業になるべく、事業分野別に、エネルギーおよび鉄道事業によって構成されるグリーン&モビリティセクター、IT事業のデジタルシステム&サービスセクター、そして昇降機をはじめとするビルシステムや、家電、産業機械などの事業で構成されるコネクティイブインダストリーズという3つのセクターに再編成しました。
　ビルシステム事業においては、コネクティブインダストリーズセクターの一員として、昇降機やビルソリューションをはじめ、空調機器や産業機械など、ビルを支える日立グループの製品・サービスをデジタル技術でつなぎ、これからのビルに求められる環境価値の向上や、オフィスの付加価値の向上といったお客さまの課題を解決できる体制に強化していきます。皆さんは今日から、社会イノベーション事業の中核を担う日立ビルシステムの一員として、昇降機やビルソリューションを通じて、社会や人々の暮らしを支える大変に重要な仕事に携わっていただきます。

　ビルシステム事業は、日本だけでなくグローバルに展開しており、世界の昇降機需要の半分以上を占める中国ではトップシェアを獲得しています。アジア各国や英国、中東など、多くの国・地域でわれわれの仲間たちが働いています。皆さんにも、将来こうした海外の仲間たちと共に、グローバルに活躍するチャンスが巡ってくるかもしれません。

　今日から社会人となる皆さんに、やりがいを持って、充実した会社生活を送っていただくために、私が大切だと思っていることをお話しします。
　一つ目は「仲間づくり」です。仕事は一人ではできない、皆との共同作業です。今日出会った同期の皆さん、そして職場の上司や先輩など、いろいろな人との出会いがあります。一つ一つの出会いを大切にして、たくさんの仲間をつくることが、皆さんの会社生活を豊かにし、自分の仕事能力の向上にも大きな意味を持ちます。私の定義では、お互いをリスペクトし合い、志や思いを共有できる関係が仲間です。その意味で、同期や、職場のメンバーだけでなく私も皆さんの仲間の対象です。これから始まる長い会社生活は皆さんにとって仲間づくりの旅でもあるのです。仲間と共に苦労して何かを成し遂げる醍醐味をぜひ感じていただきたいと思います。
　二つ目はいろいろなことに「好奇心」を持つということです。趣味を楽しむのもよいですし、世の中のニュースにぜひ興味を持って、そこから学んでください。
　三つ目は「プロフェッショナル」と呼ばれることに拘ってほしいということです。お客さまは私たちにプロフェッショナルとしての技術、知識、姿勢を求めます。皆さんはこれから真のプロフェッショナルになっていかなければなりません。今日から始まる導入教育はプロになる大切な第一歩です。
　最後に、最も大切なことである「安全」です。多くの皆さんが保全や新設の現場に配属されます。現場において、自分の安全を第一に考えること、皆さんの安全を守るために制定されたルールを厳守すること、そして大切な仲間の安全を守り抜くことをいつも肝に銘じて日々の業務に励んでください。また、これから配属される現場で気付くことがあれば何でも教えてください。会社として、少しでも現場の環境が安全になるように投資を続けています。いろいろな対策を打つ上で、現場に慣れていない皆さんの声がとても重要だと考えており、皆さんの最初の大切な仕事と言っていいかもしれません。

　会社での仕事を通じて社会や人々の暮らしに貢献できることは、とてもやりがいがあり、楽しいことです。お客さまや仲間たちに認められ、敬愛される素晴らしいプロフェッショナルになって、充実した会社生活を送ってください。一緒に頑張っていきましょう。