リニューアル工事期間中も
エレベーターの
利用が可能
耐震性能とともに、
ドア回りの
安全性も向上
振動が少なく、
音も静かで
快適な乗り心地
東武伊勢崎線の東向島駅から徒歩3分と好立地に立つ賃貸マンション「プライムアーバン向島」。築29年が経過し、更新時期を迎えたエレベーターのリニューアル工事が計画されましたが、居住者にとって生活に欠かせない設備だけに、利用停止の制約が大きな課題でした。エレベーターを利用しながらリニューアルを行った経緯について管理会社である野村不動産パートナーズ株式会社の小谷明宏氏にお話を伺いました。
築29年を迎えた「プライムアーバン向島」では保守部品の供給停止を見据え、唯一のエレベーターをリニューアルする工事の検討が始まりました。更新工事にあたっての課題は、居住者への負担をできるだけ軽減すること。そこで選ばれたのが、2017年4月に発売された「G_Select+U(ジーセレクト プラスユー)」でした。G_Select+Uでは、既設の巻上機と新設する制御盤に互換性を持たせるインターフェースユニットを設置することで、巻上機と制御盤の交換作業を別々の日程で実施できます。その結果、工事の期間中もエレベーターを稼働させることが可能になりました。一日のうちでエレベーターの利用頻度が少ない時間帯で工事ができるよう分割した工事計画を立てることで、利用者の利便性を確保できるのが利点です。「若い単身者向けの賃貸マンションということもあり、平日の日中は居住者の多くが仕事で家を空けています。その時間帯に工事を集中して行い、週末や夜間はエレベーターを稼働させられることが決め手になりました」(小谷氏)。
リニューアル工事は、引っ越しシーズンを避けた12月中旬の平日8時~17時での施工を計画。エレベーターが停止する期間と時間帯は、共有スペースへの張り紙や3回に及ぶお知らせのポスティングなどで、入念に居住者に告知しました。工事期間中は、荷物の上げ下ろしなどをサポートする警備員も常駐。かご内のかご位置表示器が一時的に撤去された際は、エレベーターのドアが開いた際の正面の壁に階数を示す張り紙を掲示するなど、居住者のご不便を軽減するケアに努め、トラブルもなくスムーズに工事は完遂しました。「新しいエレベーターは大きな液晶インジケーターが見やすく、リニューアル前は昇降時に多少の揺れを感じていましたが、今は音も静かで快適です。ドアに挟まれないマルチビームドアセンサーなど、乗り降りの安全性が向上したことも満足しています」(小谷氏)
単身者向けマンションの利用実態に合わせ、土曜・日曜と17時以降はエレベーターを利用できるように、
平日の8時~17時に分割して施工(一部、工程の関係で20時まで延長)
二重ブレーキを搭載したギヤレス巻上機などで安全性を向上。
同時に耐震性も強化した
見やすく鮮明な液晶インジケーターが付き、
かご内の快適性も増した
「他物件にて、今後もリニューアル工事を計画しています。安全性・利便性を確保しつつ、現場に合わせた提案を期待しています」(小谷氏)
マンションは居住者層(賃貸・分譲、単身向け・ファミリー向けなど)によって、工事への要望が異なります。フレキシブルな対応を期待しています。
野村不動産パートナーズ株式会社
プロパティマネジメント事業本部
住宅事業部 工事管理課 課長代理
小谷 明宏氏
G_Select+Uの第一号納入が無事完了しました。今後もご満足いただけるエレベーターのリニューアルをご提案していきます。
株式会社日立ビルシステム
アカウント第一営業本部 第一営業部
課長代理
山口 卓朗
広報誌BUILCARE No.206より