日枝神社は皇城の鎮(しずめ)として、日本の中心をお護りする神社です。日本の政治経済の中心地である永田町の一角に位置し、一歩中に入ると都会とは思えないほど静かで緑豊かな空間が広がります。近年では、商売繁盛、仕事運、出世運、良縁、安産の神として知られ、全国からご利益を求め多くの人が訪れています。
日枝神社には年間を通して30以上の祭典、行事があります。年中行事の中でも特に有名な山王祭は、江戸三大祭の筆頭として、さらに京都の祇園祭、大阪の天神祭と共に、日本三大祭に数えられるお祭りです。
日枝神社の鳥居は「山王鳥居」と呼ばれ、ほかでは見られない、日枝神社独自の鳥居となっています。その特徴は鳥居の上部に三角形の破風(屋根)が乗った形になり、仏教の胎臓界(大日如来の持つ慈悲と受容の力)、金剛界(大日如来の持つ強い意志の力)と神道の合一(合わせて一つになる)を表現しています。
建物外観
赤坂側参道の山王橋には、これまで既設の上り用エスカレーターが設置されていましたが、新しく階段を挟んで反対側に3台の下り用エスカレーターが設置されました。今回の増設により、上下共にエスカレーターを使用することが可能となり、境内への移動が安全かつスムーズになりました。
境内から見て最初に見える1号機は2850mmと高低差が小さく、角度が35度のエスカレーターです。乗り継ぎで接続される2号機は、エスカレーターを設置するために架けられた橋梁の上に配置され、その角度は16度と一般的なエスカレーターとは異なり、ハンドレールの高さも低く、乗車すると少し変わった雰囲気で橋を下ることができます。
3号機の上部支持部は、すべり支承という特殊な材料をエスカレーター側と橋脚側に設置することで、地震時の橋脚の変動に対して、地面と同じ動きで可動できるエスカレーター構造となっています。
高低差が小さく、
角度が35度の
エスカレーター(上)
橋梁の上に配置された
角度16度の
エスカレーター(右)
号機 | 欄干意匠 | 速度 (m/min) |
階高(揚程) (mm) |
台数 (台) |
備考 |
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1 | 透明ガラス | 30 | 2850 | 1 | 屋外型、勾配35度、2度切替(20、30m/min) |
2 | 〃 | 30 | 7680 | 1 | 屋外型、勾配16度、2度切替(20、30m/min) |
3 | 〃 | 30 | 8415 | 1 | 屋外型、勾配30度、2度切替(20、30m/min) |