2020年1月6日
株式会社日立ビルシステム
取締役社長 関 秀明
2020年 社長年頭の挨拶(グループ社員向け抜粋)
明けましておめでとうございます。2020年の年頭にあたり、ご挨拶を申し上げます。
昨年を振り返ってみますと、日本においては新元号を迎え、新たな時代が始まり、当社を中心とする日立グループのビルシステム事業(ビジネスユニット)にも、新たな時代の波が押し寄せており、デジタル化の進展によって、既存の競争環境が大きく変わっていく可能性があります。2019年度の業績についても、中国における平均売価下落や為替影響などにより、前年度から伸び悩む計画となっています。2021年度、さらにその先の成長に向けて、こうした厳しい変化の波を乗り越えるべく、ぜひ皆さん一緒に挑戦していきましょう。
昨年は、グループのさらなる一体感の醸成、チーム力の向上を目的として、「私たちは、『人・ビル・社会』に新たな価値を提供し、持続可能な社会の実現に貢献します。」という企業理念を制定しました。ぜひ皆さん一人ひとりがそれぞれの業務に落とし込んで考え、行動してください。また、運営体制の見直しにも取り組み、グローバルの地域統括体制の再構築を行うとともに、日本国内の支社体制を見直し、6支社体制での運営を開始しました。今後も必要な運営体制の強化を継続的に進めていきます。
昨年から始まった2021 中期経営計画では、ビルシステムビジネスユニットのめざす姿として、「昇降機とビルサービスの両輪でビルシステム事業を拡大」していくことを掲げました。昨年、中国・広州周大福金融中心に納入した世界最高速*1エレベーターに代表される、強い製品・技術を引き続き磨いていくこととともに、成長戦略の鍵となるのは、日立グループの強みでもあるデジタル技術の活用です。昨年11 月には、エレベーターなどのビル設備の稼働状況を確認できるダッシュボード「BUILLINK」の提供を開始しましたが、今後もLumada*2を活用し、高度な製品・サービスの提供を加速していきます。さらに、今後はお客さまとの協創により、ビル設備全体の効率化や就業者向けの高付加価値ソリューションの実現をめざすスマートビル事業へ本格的に踏み込んでいきます。
昨年の大きな変化ということでは、日立グループ全体の注力セクターとして、ビルシステムビジネスユニットと鉄道ビジネスユニットで構成されるモビリティセクターが定められ、鉄道システム事業を長く率いてきた日立製作所のドーマー副社長が同セクターを管掌することになりました。われわれが真のグローバルカンパニーになるため、さまざまな議論をドーマー副社長と行うとともに、両ビジネスユニットのシナジー創出を目的としたワーキンググループを立ち上げ、議論を進めています。お互いのよい取り組みを取り入れ、モビリティセクターとしての成長を実現していきます。
新たな時代に、新たな価値を提供していけるよう、ともに挑戦していきましょう。
以上