2010年7月28日
既設エレベーター向け天井照明リニューアルの新商品を発売
新しいLED光源の採用などにより、適用対象台数を従来の約25倍に拡大
株式会社日立ビルシステム(取締役社長:池村敏郎/以下、日立ビルシステム)は、既設エレベーターの天井照明を従来のリング式蛍光灯から発光ダイオード(以下、LED)に付け替えることで消費電力量を低減する照明リニューアルの新商品を開発し、本日から販売を開始します。本リニューアルを実施することで、年間を通じて、照明の消費電力を、最大で約4分の1に低減することができます*1。
本商品は、従来の照明リニューアルが対象としていたスタンダード天井*2に加え、発光効率の高い新しいLED光源の採用により、比較的構造が複雑なデラックス天井*3をLED照明にリニューアルすることを可能にしました。また、従来商品は、エレベーターの制御方式を最新のマイコンインバーター制御方式にリニューアルする「制御リニューアル」のオプションでしたが、本商品は「制御リニューアル」対象のエレベーターだけでなく、新たに、マイコンインバーター制御方式を採用している1986年以降の標準型エレベーターの天井照明のみのリニューアルにも対応しています。これらにより、本商品を適用することができる日立製エレベーターの台数を、従来の約4,000台の25倍となる約10万台に拡大しました。
なお、1986年以降に製造した標準型エレベーターへの販売価格は25万円*4(機種により異なる)です。
設置してからおよそ25年以上が経過したエレベーターは、最新のものと比較すると消費電力量が大きく、CO2排出抑制など地球温暖化防止に貢献するという観点からも、リニューアルのニーズが高まっています。日立ビルシステムは、1991年7月に、既設のエレベーターの制御盤と電動機を最新型のマイコンインバーター制御方式に交換することで省エネルギー化や乗り心地を向上させる「制御リニューアル」を業界で初めて商品化*5しました。また、お客様のニーズに応じてさまざまな「制御リニューアル」のオプションを開発しており、サービスの拡充を図っています。
天井照明のリニューアルにおいて、日立ビルシステムは、2009年6月に「制御リニューアル」のオプションの一つとして、既設のエレベーターの天井照明を従来のリング式蛍光灯からLED照明に交換する照明リニューアルの提供を開始しましたが、デラックス天井や、既にマイコンインバーター制御方式を採用しているエレベーターには対応していませんでした。
現在日立ビルシステムが保全契約をしているエレベーターのうち、「制御リニューアル」の対象でデラックス天井を採用している機種や、マイコンインバーター制御方式を採用している1986年以降の標準型機種は、従来の照明リニューアルで対象としていた台数の約25倍の台数がありました。これらのエレベーターについても天井照明の省エネ化を推進すべく、このたび、新商品を発売することとしました。
天井照明リニューアル新商品の発売により、より多くのお客様のニーズに対応するサービスの拡充を図り、省エネルギー効果による地球環境保全にも寄与していきます。
従来は、天井の構造が単純で、光源と照明カバーとの距離が近いスタンダード天井にのみ適用可能で、光源と照明カバーが離れたデラックス天井には適用できませんでした。このたび、より発光効率の高いLED光源を新たに採用し、かご内の明るさを保つことが難しかったデラックス天井に対しても、LED照明へのリニューアルを可能にしました。
従来のリング式蛍光灯からLED照明に交換することで、年間の消費電力量を417kWh/年から111kWh/年と約4分の1に低減するとともに、天井照明の定格寿命は約5倍となります*1。
天井を改造することなく、照明を付け替えるだけのため、短期間での工事が可能です。制御リニューアルと同時に実施した場合、工事期間の追加日数はありません。天井照明のみの場合の工事期間は1日です。
デラックス天井の一例
スタンダード天井の一例
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