デザインパネルで
かご内を
スタイリッシュに一新
地震や停電時の
対応強化で
利用時の安心感がアップ
ドア回りの
リニューアルで
乗降がスムーズに
1884年にランプ用のオイルなどを横浜港から日本橋まで船で運び、販売する元卸商として創業。以来、日本橋を拠点に流通商社として発展してきた株式会社タテノ コーポレーション。同社では、本社ビル「日本橋TCビル」で30年近く稼働してきたエレベーターのリニューアルを実施しました。その経緯について、取締役総務部長の久保和夫氏にお話を伺いました。
流通商社として石油をはじめエネルギーや食品、農業といった幅広い分野を扱う老舗企業のタテノ コーポレーション。本社ビルの「日本橋TCビル」は地下1階、地上8階建てのオフィスビルであり、自社以外にも5つの企業が入居しています。1991年の竣工以来、故障もなく2台のエレベーターが稼働してきましたが、経年によりリニューアルが必要であることを管理会社から知らされていました。「時間の経過により供給停止になる部品があり、万が一、その部品が故障したらエレベーターを長期間停止せざるを得なくなります。これではテナントや自社の業務に支障をきたしてしまうため、リニューアルを決めました」と話す久保氏。また、リニューアルに合わせて、エレベーターを単なる移動手段ではなく、室内のような快適な空間にしたいとの思いもありました。「せっかくかご内がきれいになったのに、これまでの養生マットで全面を覆ってしまっては見栄えが悪いし粋ではない。とはいえ、荷物の搬入が多いので壁面の養生は必要です。そこで日立さんに相談したところ、ちょうど『かご内デザインパネル』というものが新発売のタイミングだと紹介され、これだ、と思いました」
リニューアル工事に関しては、運転停止によってテナントや従業員に不便が生じることを懸念していましたが、休日夜間に集中的に行うなどの工夫により苦情はなかったといいます。「それどころか、リニューアル後は新しいエレベーターが大変喜ばれました。テナントや従業員から特に反響があったのはかご内の意匠。壁面に養生機能と意匠性を兼ね備えた『かご内デザインパネル』を設置したことで、見た目がすてきになり、気持ちがいいと大好評です。また、地震や停電時に最寄りの階に自動停止し、閉じ込めを防げるようになるなど安全面が強化できたこともうれしいですね」(久保氏)
壁面に「かご内デザインパネル」を設置。
シックで高級感が際立つ快適空間になった
壁面に「かご内デザインパネル」を設置。
シックで高級感が際立つ快適空間になった
液晶インジケーターには自由に情報を掲示できる
日本橋TCビルでは新型コロナウイルス対策を掲示している
かご内天井照明にLEDを採用。省エネルギー性能や明るさがアップ
「来館される方にとってエレベーターは玄関のようなものです。気持ちよくお迎えするには安全性、機能性はもちろん清潔感も大切です。今回採用させていただいたデザインパネルの他、ボタンが取り付けられたステンレス板にも指紋が付着しにくい加工が施されており、利用者目線のものづくりを感じました。デザインパネルは簡単に取り換えられるのも便利ですね」(古澤氏)
意匠性の高い「かご内デザインパネル」で、シックで落ち着いた雰囲気になりました。素晴らしい仕上がりに満足しています。
株式会社タテノ コーポレーション
取締役 総務部長
久保 和夫氏
リニューアル工事に関するさまざまなご提案に、日立さんが丁寧に対応してくださったので工事がスムーズに進みました。
東京不動産管理株式会社
技術本部 技術部 ソリューションチーム 主任
古澤 由美氏
リニューアルにおいては、「オーナー様と対話を重ねることが大切」という気づきを得られた案件となりました。
株式会社日立ビルシステム
SIB推進本部 DX推進部
康 暎惠
東京不動産管理様のアドバイスを参考に、かご内のデザインや質感を生かし、かご内デザインパネルは壁面の養生との両立を実現しました。
株式会社日立ビルシステム
マーケティング本部 製品・サービス企画部
西村 理紗
広報誌BUILCARE No.214より