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油圧式エレベーター機械室レス ロープ式エレベーター
(アーバンエース)へのリニューアル事例

東日本旅客鉄道株式会社様 
JR東日本横浜支社研修センター
計画的なリニューアルで
より高い安全性を確保

導入のメリット

耐震基準をクリアし、
ドアまわりの
安全性向上

意匠の刷新に
より見た目の
印象がアップ

機械室をなくしたことで
生まれた空間を
別用途に活用

鉄道という重要な社会インフラを担う東日本旅客鉄道株式会社。その横浜支社に勤務する社員を対象に随時研修を行っているJR東日本横浜支社研修センターでは、油圧式エレベーターから最新型エレベーターに更新する準撤去リニューアルを実施しました。その経緯について、東日本旅客鉄道株式会社 横浜機械技術センターの鈴切光広氏にお話を伺いました。

課題安全確保のため油圧式から
最新式エレベーターに更新

風光明媚な熱海の高台に建つJR東日本横浜支社研修センター。宿泊施設や温泉も備えた6階建ての施設で、新入社員ほか乗務員、技術職など各分野において座学を中心としたオールマイティな研修を行っています。もとは独身寮でしたが、1999年に研修センターへの改修を機にエレベーター1台を増設。不具合なく稼働していましたが、日立が推奨する20~25年の時期よりも早い段階でリニューアルを決意しました。「エレベーターの構造が現在の耐震基準に合致していませんでしたし、油圧式から今主流のロープ式エレベーターに更新し、予防保全に力を入れたいと考えたのです」と話す鈴切氏。人命を預かる旅客輸送の担い手として安全への意識が高い同社では、エレベーターなどの設備を早期に更新する方針を取っています。

エレベーターの安全性に加え
意匠性や利便性がアップ
成果

また、建物の耐震工事のためにセンターを一時閉館するという機会が重なり、エレベーターの耐震性も考慮して同時期にリニューアルすることを決めました。「リニューアル工事については、建物の修繕工事を行う他協力会社との日程調節を日立さんに依頼し、スムーズに進みました。リニューアルによって耐震基準もクリアしましたし、ドアシグナルなど最新機能によるドアまわりの安全性も高まりました。意匠が刷新されて見栄えが良くなっただけでなく、かご内のインジケーターが見やすくなり“便利になった”と利用者にも好評です」(鈴切氏)。また、機械室レスになったため、空いたスペースに温泉をくみ上げるコンプレッサーを設置することができ、大幅なコストダウンも実現しました。

エレベーター ドア

乗り場のドアにはあたたかみのあるエンジ色を採用

エレベーター ドアシグナル

ドアが閉まり始めるタイミングを点滅で知らせ、
ドアへの挟まれを防止するドアシグナル

エレベーター 操作盤

操作盤の数字ボタンが見やすい大きさに。
かご内の階床表示器に8.4インチのカラー
液晶画面が採用され、視認性が向上した

抱負トラブルを未然に防ぐため
早期に設備の見直しを図る

今後も設備の定期的な更新により、安全確保に注力していきたいという鈴切氏。「鉄道と同じように輸送を担うエレベーターは安全・安心・安定が要となります。ですので、これからも通常のリニューアル時期より早い17年程度の期間で、駅などを含めて設備を見直し、安全強化に取り組んでいきたいと考えています」

  • 鈴切 光広氏

    油圧式からロープ式のエレベーターにリニューアルしたことで、消費電力を低減でき、省エネルギー化にもつながりました。

    東日本旅客鉄道株式会社
    横浜機械技術センター 技術専任役
    鈴切 光広氏

  • 川田 譲

    安全確保を第一としており、安全管理が徹底されている企業様ですので、私どもも全力でご要望に応えていきます。

    株式会社日立ビルシステム 横浜支社
    ビルケア営業部 営業第三グループ 第一係 係長
    川田 譲

広報誌BUILCARE No.203より

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