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BIVALE導入事例

介護老人保健施設「ラ・クラルテ」様エネルギーの見える化で
基本電力料削減
空調と照明、床暖房の自動制御で
省エネを実施

導入のメリット

電力の
無駄な運転や
消し忘れを防止

複数の空調機器を一元管理
ムラのあった温度を
均一に調整

デマンドの
自動制御で
電気料金を削減

光と緑あふれる横浜の高台にある、約150名が入所する介護老人保健施設「ラ・クラルテ」。床面積5200平方メートルの施設は24時間稼働で、年間電気料金は1400万円を超えていました。2011年12月、統合型ファシリティマネジメントソリューション「BIVALE」を導入し、省エネ対策に取り組むラ・クラルテ事務局長の廣瀬里美氏から、導入のいきさつや成果についてお話しをお伺いしました。

課題24時間稼働の施設で、
節電対策が進まない

開所11年目を迎えますが、数年前から随所で空調機の調子が悪くなり、新設備の導入を検討していました。施設は24時間稼働です。照明や空調を長時間付けたままにするスペースも多く、電気料金は思いのほかかさんでいました。消し忘れもあり、節電のために見廻って管理したくても手が足りない状況でした。空調の温度設定についても、職員が手動で行うのではなく、入居者がどの場所にいても心地よい温度を一括で設定できる方法を考えていました。さらに、東日本大震災以降、省エネは社会的義務だと思うようになり、節電対策の重要性を痛感していました。

介護老人保健施設「ラ・クラルテ」

空調・照明の改修に合わせて
BIVALEを導入
成果

空調機を新設し、同時に全館LED照明に取り換えたいと検討していました。設計事務所スペースプラネクストの大森敏勝氏を通じて日立の営業の方に相談したところ、空調と照明の制御で節電対策ができ、しかもパソコンからエネルギー使用量を確認できる「BIVALE」というシステムがあると知り、これだ!と思い導入に至りました。

室内エアコン

室内エアコン

消し忘れ防止に役立っているのは「BIVALE」のスケジュール管理機能です。この機能は、空調機と照明、電気式床暖房の運転・停止を自動制御するので、無駄な運転や消し忘れがなくなりました。窓側部分の照明についても、日中の明るい時間帯は自動オフできるようになりました。
また、誰かが設定温度を変えたとしても自動的に戻してくれる見廻り温度設定の機能も効果的です。154台の空調機の温度をパソコン画面で確認・調整でき、ムラのあった温度が均一に管理できるようになって、入居者にとっても快適になったことでしょう。

設定画面イメージ図

電気料金の削減に一番効果があったのは、最大需要電力(デマンド)の自動制御です。年間の基本料金は契約電力によって決まるのですが、その契約料金は過去1年間のデマンドの最大値で確定します。「BIVALE」なら使用電力量が契約電力を超過する前にあらかじめ設定した設備から自動オフするので安心です。導入する前の当施設の契約電力は256kWで年間基本料金は475万円でしたが、導入後、電力会社が今後削減できる数値を予測し、契約電力が170kWに引き下げられました。これにより、年間基本料金だけで160万円削減できます。また、パソコン画面で使用電力量を管理できるのも便利です。

BIVALE設定イメージ図

抱負使用電力量を21%削減

導入後3カ月目に使用電力量は前年比21%、デマンドは28%削減でき、年間の電気料金も大幅に削減できる見通しです。順調にいけば初期投資も2年で回収できる見込みです。また、「BIVALE」の導入で職員の省エネ意識が高まりました。使用電力量やデマンドは朝礼や会議で共有し、高い数値が出た場合は減らす方法を職員が話し合うようになりました。24時間稼働の介護老人保健施設にとって「BIVALE」は非常に有効であると実感しています。

  • 廣瀬 里美 氏

    介護老人保健施設 ラ・クラルテ
    医療法人社団 廣風会 事務局長
    廣瀬 里美 氏

広報誌BUILCARE No.185より

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