ページの本文へ

Hitachi

株式会社日立ビルシステム

長周期地震動による建物との相対的な長尺物の振れを初期段階で感知。
エレベーターの停止時間を最小限にとどめます。

比較的大きな地震で発生し、遠く離れた場所まで減衰することなく伝わるゆったりとした揺れ「長周期地震動*」に対応。エレベーターのロープや制御ケーブルなど長尺物の相対振れを予測し、振れの大きさに応じて最適な管制運転を行います。乗客はもちろん、エレベーター機器も地震から守る、耐震性の高いエレベーターシステムを構築します。

:長周期地震動
地震が震源地から150〜200km程度離れた堆積層の平野に伝播すると発生しやすい、数秒以上の比較的長い周期の地震動のこと。高層建物自身の固有周期と堆積層平野部地盤の固有周期が近い場合には、建物が共振し、数分以上にわたり揺れが継続することがあります。

長周期地震発生時のエレベーター

長周期地震動の周期グラフ

長周期地震時管制運転システム運転フロー

このシステムは建物上部のエレベーター機械室加速度から長尺物振れ量の予測演算を行いますので、建物の固有周期データのご提示をお願いいたします。

一般的な地震感知器では感知できない長周期地震動に対応

近年、東海道沖地震(04年9月)や、新潟県中越地震(04年10月)などにおいて発生している「長周期地震動」は加速度が小さく、これまでの法規対応の加速度式地震感知器では感知できない揺れであったため、高層ビル内でエレベーター内の乗客閉じ込めやエレベーター機器の故障などのトラブルが発生しました。
このたび日立では、地震による被害を受けにくいエレベーターシステムを構築する「長周期対応地震時管制運転システム」を開発しました。

振れが大きくなる前に最適な管制運転を行い、乗客の安全性を確保

長周期地震動が発生すると、エレベーター機械室に設置した地震感知器で検出した加速度や、事前にインプットした建物の固有周期の数値に基づき、エレベーターのロープなどの長尺物の振れの発生・成長・収束に至るまでの過程と振れ幅をリアルタイムに予測演算し、予測された振れの大きさを4段階で判定して、最適な管制運転を行います。

振れの収束までを予測できるため、管制運転の早期解除が可能

振れ幅が、小、中規模の時は、振れが収束したと予測演算した時点で、自動的に平常運転への復帰を行ないます。管制運転によるサービス停止時間を最小限に抑えることで、より効率的な運転を行うことができます。

長尺物の引っかかりを軽減し、設備の損傷を最小限に抑える

長尺物の振れを4段階で判定し、長尺物の引っかかりによる昇降路内機器の損傷等が発生する前に管制運転を開始し、これらによる二次災害を防ぎます。