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ニュースリリース:2014年


2014年3月27日

人材開発センターに、昇降機やビル設備の施工・保全の研修棟
「グローバル研修センター」が完成

 株式会社日立ビルシステム(取締役社長:佐々木 英一/以下、日立ビルシステム)では、国内・海外における昇降機およびビル設備管理事業の拡大に向けた人材の育成体制強化の一環として、東京都足立区の人材開発センターに建設中であった5棟目の研修棟「グローバル研修センター」がこのほど完成し、4月から運用を開始します。「グローバル研修センター」は、施工・保全などに携わる技術者教育のために実習用の昇降機、ビル設備などを備えており、日立ビルシステムだけでなく、国内・海外の関連会社の教育支援を行うグローバル教育拠点として人材育成に活用されます。

「グローバル研修センター」建設の背景

 日立ビルシステムは、昇降機やビル設備の施工・保全などに携わる技術者の総合的な教育・育成を行うための拠点として、東京都足立区に人材開発センターを設置しています。人材開発センターでは、事業範囲の拡大に伴って継続的に教育施設の充実を図っており、これまで実習用の昇降機やビル設備を備えた4棟の研修施設において、日立ビルシステムおよび関連会社の施工・保全技術者の座学研修や実技訓練を実施してきました。
 今後の国内・海外における事業の拡大と、これに向けた人材育成の必要性を踏まえ、旧機種から最新機種、国内機種から海外機種にまで至る多様な昇降機に対応する実習設備の充実、昇降機やビル設備の保全サービスや新設・リニューアル工事に関する教育コースの増設、および日々進化するセキュリティ・省エネルギー商品への対応力の強化をめざして、5棟目の研修棟「グローバル研修センター」の建設に着手しました。2014年2月に建物が完成し、4月から運用を開始します。

「グローバル研修センター」の外観

「グローバル研修センター」の外観

「グローバル研修センター」の概要

 「受講者全員が機器に触れ、実践的な技能の習得や勘所を押さえられる、より現場に近い環境づくり」をコンセプトに、「グローバル研修センター」には、昇降機やビル設備の各種実習設備を設置しています。

(1) 昇降機実習設備

 昇降機の施工・保全・リニューアルの実習のため、標準機種から高速・展望用の機種、また将来の新機種・海外機種の導入も見据え、新たにエレベーター20台、エスカレーター5台の設置スペースを設けました。うちエレベーター2台、エスカレーター1台の設置スペースは海外機種向けとなっており、海外技術者や海外業務を担当する国内技術者の研修のために活用します。
 また、エレベーターの主要部位である制御盤、ブレーキ、ドア、およびエスカレーターの移動手すり駆動装置の各々について重点的に学べるように保全研修のための実習室を設けました。各実習室には旧機種から最新機種まで、様々な機種について独自に開発した模擬実習装置を設置し、受講者が効率的かつ効果的に実習できる環境を整えています。

エレベーター制御盤の模擬実習装置

エレベーター制御盤の模擬実習装置

(2) ビル設備実習設備

 統合型ファシリティマネジメントソリューション「BIVALE(ビヴァーレ)」を核とした、セキュリティ機器(入退室管理装置、防犯カメラなど)や空調機器の遠隔監視制御システムの実習設備を、専用の実習室に設けました。これにより受講者は実際の各種ビル設備の連携動作を確認しながら、設備機器や遠隔監視制御システムの施工・保全などに関わる技能を習得できます。
 さらに冷熱機器の実習室には、ターボ冷凍機やパッケージエアコンをはじめとした各種冷熱機器を設置しているほか、施工面での受講者の理解をより深めるため配管類を極力露出させ、設備全体を可視化することで教育効果の向上を図っています。

遠隔監視制御システムの実習設備

遠隔監視制御システムの実習設備

 日立ビルシステムは、4月に運用を開始する「グローバル研修センター」を活用して実技訓練主体の教育機能を充実し、昇降機やビル設備の施工・保全に携わる技術者の技術力のさらなる強化を図ります。また、研修センターを日立ビルシステムだけでなく、国内・海外の関連会社の教育支援を行うグローバル教育拠点として位置づけ、今後も引き続き、ビルオーナーや施設利用者に安全・安心・快適なサービスを提供できる人材育成に注力していきます。

新研修棟の仕様

構造 鉄骨造 地上6階
建築面積 2,148m2
延床面積 7,884m2
スクロールできます

本件に関するお問い合わせ先

株式会社日立ビルシステム 人材開発センター[担当:田中(弘)、竹内]
〒120-0002 東京都足立区中川四丁目16番29号
TEL 03-5697-2351 (直通)

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