2012年6月6日
エスカレーターの消費電力を最大約20%抑制する
「電力ピーク時対応スマート運転」サービスを提供開始
株式会社日立ビルシステム(取締役社長:佐々木 英一/以下、日立ビルシステム)は、昨年に続き電力供給力不足が予想される今夏に向け、保全契約を結んでいるエスカレーターを対象に、建物の消費電力がピークを迎える時間帯の電力抑制に貢献する新しい保全サービス「電力ピーク時対応スマート運転」を7月2日から提供します*1。
本サービスは、日立ビルシステムが開発したリモートメンテナンスシステム「ヘリオス」*2を利用したもので、株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)のインバーター制御エスカレーター*3を遠隔制御し、電力ピーク時間帯に定格速度を下げることで、消費電力を最大で約20%抑制*4することができます。
昨年の東日本大震災の影響により、今年も電力供給力不足が継続する見通しであり、全国の商業施設やオフィスビルなどにおいても節電への取組みが重要となっています。特に、夏期(7月~9月)の平日9時から20時の、いわゆる電力ピーク時間帯において消費電力の抑制が強く求められています。
これに対し、日立のインバーター制御エスカレーターは、基本仕様としてエコモード運転*5、また、有償付加仕様として自動運転*6、無人時微速運転*7といった、インバーター制御の特徴を生かした節電運転機能を有しています。これに加えて、今後の電力供給力不足への懸念に対応するために、日立ビルシステムはリモートメンテナンスシステム「ヘリオス」を利用し、日立のインバーター制御エスカレーターを電力ピーク時間帯に遠隔制御して、消費電力を抑制するサービスとして「電力ピーク時対応スマート運転」を提供することとしました。
エスカレーターは、運転時の定格速度を下げることで消費電力を抑制することができます。「電力ピーク時対応スマート運転」は、まず日立ビルシステムのサービス拠点から「ヘリオス」を利用し、遠隔制御で電力ピーク時間帯として予定する期間・曜日・時間などのスケジュールをエスカレーターごとに設定します。「ヘリオス」は設定されたスケジュールに従って、電力ピーク時間帯にエスカレーターの定格速度を毎分30mから毎分20mに下げて運転し、これにより消費電力を抑制します。電力ピーク時間帯が終了すると、自動的に定格速度を毎分30mに戻します。なお、本サービスは、エスカレーターの新規保全契約の基本サービス*8として提供します。
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