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既設エレベーターの照明リニューアル商品を発売開始
LEDの採用により年間の消費電力量を従来の約4分の1に低減


2009年3月3日

株式会社日立ビルシステム(取締役社長:池村敏郎/以下、日立ビルシステム)は、既設エレベーターのリニューアル向けに、かご内部の天井照明にLEDを採用することで、年間の消費電力量を従来のリング式蛍光灯採用時と比較して約4分の1に低減することが可能となる照明リニューアル商品を4月28日から発売開始します。本リニューアルを実施することで年間165kg*1のCO2排出量抑制効果が得られます。

現在、日立ビルシステムが保全契約をしているエレベーターの内、設置から25年以上経過したエレベーターは約2万台あり、これらは最新のエレベーターと比較すると消費電力量が大きく、CO2排出抑制など地球温暖化防止という観点からも、設備のリニューアルのニーズが高まっています。
日立ビルシステムでは、1991年7月に、既設エレベーターの「制御盤」と「電動機(モーター)」を最新型に交換し、さらにマイコンインバーターにより制御することにより、省エネルギー化や運行状態の遠隔監視・診断を可能にする「制御リニューアル」を業界で初めて商品化しました。
また、地震時の対応として、リスタート機能付き地震時管制運転*2や、はさまれ・接触等の防止を目的としたドア周りの安全対策などをリニューアルのラインアップに加えるなど、既設エレベーターのリニューアルにおいてお客様のニーズに応じたサービスの拡充を図っています。

今回日立ビルシステムが初めて導入する「天井照明のLED化」は、照明機器を従来のリング式蛍光灯からLED照明に交換するもので、「制御リニューアル」と同時に実施することにより、最新機器と同等の省エネルギー効果を実現します。

天井照明のLED化によるメリット

  1. 年間消費電力を従来の約4分の1に低減し、CO2排出抑制に貢献
    従来のリング式蛍光灯からLED照明に交換することで、年間消費電力を390kWhから約4分の1となる93kWhに低減します*3。また、本リニューアルによる温室効果ガス排出量の抑制効果は、CO2換算で年間165kgで、これは1年間で杉の木12本が吸収する量に相当します。
  2. かご内部の意匠性向上
    内装も同時に刷新することにより、照度が1.5倍から2倍に増加し*4、内部空間のイメージアップが図れます。
  3. 短期間での工事が可能
    天井を改造することなく、照明を取り替えるだけの短期間での工事が可能です*5

天井照明のLED化の設置例

天井照明のLED化の設置例

  1. 削減値297kWhに0.555kgCO2/kW(環境省「地球温暖化対策の推進に関する法律施行令で定める排出係数一覧(平成18年3月一部改正)」の電気のCO2排出係数より)を乗じた値。
  2. 地震時管制運転機能は、地震時の閉じこめと機器の損傷防止を目的に、一定以上の地震を感知した場合にエレベーターを最寄階に停止させ、ドアを開けて乗客を降ろした後停止させるシステムです。リスタート機能付きのものであれば、地震時管制運転中に安全装置が一時的に作動し、階間に非常停止した場合でも、安全装置が正常に復帰すれば最寄階への運転を行ないます。
  3. 蛍光灯を200W、LED照明を48Wとし、かご内照明平均点灯時間を1日5.3時間(当社調べ)とした場合。
  4. かご内LED照明の照度は、かご内装(色、柄)により多少異なりますが、標準的には320luxです。
  5. 制御リニューアルとあわせてリニューアル工事を実施した場合は、工事期間は3日間です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社日立ビルシステム 事業企画部 (担当) 境谷
〒101-8941 東京都千代田区神田美土代町7番地
TEL 03-3219-9103(直通)

報道機関お問い合せ先

株式会社日立ビルシステム 法務部 (広報担当) 山添、小川
〒101-8941 東京都千代田区神田美土代町7番地
TEL 03-3219-9176(直通)

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