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渡し板を組み込んだ業界初の車いす用段差解消機『だんさ快昇くん』を発売


2006年6月30日

建物における数段の階段部を容易にバリアフリー化

株式会社日立ビルシステム(本社:東京都千代田区神田錦町、取締役社長:髙橋 秀明/以下日立ビルシステム)は、建物の出入口からエレベーターホールの間などにある数段の階段部に対して、建物への改造を行わず、設置するだけで車いす使用者の通行を可能にする渡し板付き段差解消機を開発し、このたび『だんさ快昇くん』として販売を開始しました。

「だんさ快昇くん」の特長

現在、高齢化や福祉対応の高まり、さらにハートビル法の制定により、車いすの通行などを考慮した「バリアフリー化」の要求が増加しており、建物内の段差部分については、省スペースで車いす使用者が昇降できる段差解消機を設けることでバリアフリー化を図っております。しかし既存の段差解消機は、上下のみ昇降するものや、階段の横にガイドレールを設けて搬送するものであり、数段の階段部に対して設置する場合には、建物の改造を必要としたり、また階段幅が狭い場合には対応できない状況にありました。日立ビルシステムでは、こうしたお困り事を受け、建物を改造せずに設置ができ、介助者一人で車いす使用者を容易に搬送できる段差解消機を製品化しました。

「だんさ快昇くん」の概要

この渡し板付き段差解消機『だんさ快昇くん』は、建物内にある数段の階段部に設置するもので、大きさ1m×1.5mの昇降台が高さ1mまで上昇し、昇降台に内蔵した「電動渡し板」が階段最上部まで最大1.3m水平移動するものです。使い方は、介助者が本機昇降台に車いすを誘導し、階段最上部に設置した操作ボタンを押し、昇降台を上昇させてから渡し板を自動で出し、介助者が渡し板を通り車いすを誘導するものです。使用しない時は下降状態にして、昇降台が一般の方の通路になりますが、本機は厚さ約15cmの薄型なので、通路に埋め込まず設置しても短いスロープを持たせることで、違和感無く通行できます。施工は、階段部手前に本体をアンカーボルトで固定し、電源、操作盤、制御ボックスなどを配置するだけなので、大きな建屋工事を不要とし、短時間で設置できます。

本製品は、標準タイプで設置工事費込み180万円からとし、今までバリアフリーを実現できなかった病院・ホテル・マンションなどのお客様を中心にお勧めします。

左 下降時、右 上昇時の写真

渡し板を組み込んだ業界初の車いす用段差解消機 『だんさ快昇くん』

  • 本製品の設置には、事前に管轄官庁へ確認申請が必要となります。
  • 本製品の仕様は改良のため予告なく変更をすることがありますので、ご了承ください。

本件に関する照会先

株式会社日立ビルシステム 昇降機事業部 リニューアル技術部 (担当) 小野塚
〒101-8941 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地
TEL 03-3219-9039(直通)

報道機関お問い合わせ先

株式会社日立ビルシステム 法務部 (広報担当) 山添、小川、平野
〒101-8941 東京都千代田区神田美土代町7番地
TEL 03-3219-9176(直通)

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