ページの本文へ

Hitachi

株式会社日立ビルシステム

知っておきたい 快適節電マニュアル

今夏の電力不足に対応するため、東京電力と東北電力管内では、7月1日から2カ月強の間、平日午前9時から午後8時にかけて、 使用最大電力の15%カットを目標にした緊急節電が実施されます。
オフィスや工場、大型商業施設など契約電力500kW以上の大口需要家に対しては原則として、使用最大電力の15%削減を義務付けられています。
今回の緊急節電はこれまでの省エネ活動とは異なり、「ピーク期間・時間帯の使用最大電力の抑制」が主眼となっている点に注意が必要です。

さまざまな企業が入居するビルにおいても、節電の取り組みが求められています。
夏のオフィスビルは、平日の午前10時から午後5時頃にかけて最大電力が発生。
各企業ともに対策を検討していますが、「電力の山場を乗り越える」だけではなく、1日を通じて継続的に実践できる対策を取り入れましょう。
消費電力を「減らす」だけでなく、電気を使う時間を「ずらす」対策も有効です。
また、マンションなどでは、専有部における各家庭での節電のほか、集会室やエントランス、管理事務所などの共用部も節電対策を講じることが必要です。

改正省エネ法の完全施行や社会的な節電機運の高まりを背景に、省エネ対策を求める声はますます高まると予想されます。
今回の緊急節電を一過性の取り組みで終わらせず、 息の長いエコ活動につなげるという意識を持つことが大切です。

ポイントは「節電行動計画」と空調・照明の節電

この夏の節電のために多大なお金や時間をかけるのは、現実 的な取り組みとはいえません。節電を徹底するあまり過度に “過ごしにくいビル”とならないように、節電と快適性のバラン スを考えたいものです。
 平均的なオフィスビルの消費電力は、空調が約48%、照明が 約24%を占めています。まずは、昨年の使用電力を把握 し、空調や照明など効率的な運用を検討し、具体的な節電行動 計画を立て推進していきましょう。

平均的なオフィスビルにおける
用途別電力消費比率(ピーク時:午後2時前後)

平均的なオフィスビルにおける用途別電力消費率

出典:資源エネルギー庁推計

効果がわかる!ビルの節電対策&節電効果 早見表

 節電対策を徹底するには、ビルを利用する多くのテナントの従業員をはじめ、 関係者の協力なくして実現できません。
どの取り組みにどんな効果があるのか、節電効果をビル全体で共有するなど、連携して取り組める環境づくりも進めていきましょう。
 下記にビルの節電対策と、事例をベースに検証した効果の目安をまとめました。実践の参考としてください。
 今回紹介した取り組みは一例であり、ビルの立地や方角、テナントのタイプなどにより、実践の方法は変わってきます。ビルの節電についてご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

ビルの主な節電対策&節電効果

対象設備 節電方策 節電効果(%) 備考

大規模事務所ビル

小規模事務所ビル

照明・コンセント設備 照度設定の見直し
照明器具の間引き
照明エリアの限定 など
9〜18 11 照度を50%に仮定
照明に加え、コンセント設備の節電 13〜21 16 照明50%、
コンセント25%節減
冷房設備 冷房設定温度見直し
(26℃→28℃)
3 5 効果量をシミュレーションで補完して推定
外気導入量適正化
(在室人数が設計人員数の50%と想定)
3 5 効果量をシミュレーションで補完して推定
連続空調によるピークカット(8:00〜20:00運転→24時間運転) 4 3 効果量をシミュレーションで補完して推定
冷水温度の設定変更
(冷水出口温度 7℃→9℃に2℃上げる)
3 - 効果量をシミュレーションで補完して推定
冷房設備 エレベーター・エスカレーターの稼働削減(50%削減) 1 - -

各設備の主な節電対策

照明設備の節電対策へ

空調設備の節電対策へ

OA機器設備の節電対策へ

1)
表示記載した数値は、特定の建物の事例である。
2)
表示記載した数値は、各節電手法単独で採用した場合の建物全体の最大電力消費量に対する節電効果を%表示で示す。
3)
複数の手法を採用した場合の節電効果は、手法によっては他の手法との干渉や交互作用が発生することが予想される。結果として、その場合の節電率は、表の各手法の節電効果の単純合計よりも小さくなる。

上記、冷房設備の節電効果を検証した建物・設備の概要

【大規模事務所ビル】 【小規模事務所ビル】
所在地: 東京 所在地: 東京
主用途: 事務所ビル 主用途: 事務所ビル
延床面積: 11,700m²(基準階床面積 約900m²) 延床面積: 2,880m²(基準階床面積 約480m²
階数: 地上13階 延床面積: 地上6階
想定空調システム: 空気熱源ヒートポンプチラー、
空調機+FCU方式
想定空調システム: 個別分散空調方式
建物の断熱仕様等: ●屋根:RC130mm+断熱50mm
●外壁:RC150mm+断熱25mm
●窓ガラス:単板ガラス(透明)6mm
建物の断熱仕様等: ●屋根:RC130mm+断熱50mm
●外壁:RC150mm+断熱25mm
●窓ガラス:単板ガラス(透明)6mm

図1 対象建物の平面図

図2 対象建物の断面図

図1 対象建物の平面図

図2 対象建物の断面図

図1 対象建物の平面図 図2 対象建物の断面図 図1 対象建物の平面図 図2 対象建物の断面図
出典:「DECCデータに基づく業務用建築の夏季電力消費量節減」 日本サステナブル建築協会
( 参考サイト:DECCに基づく業務用建築物の夏季節電方策に関わる緊急提言
【DECCとは】 日本サステナブル建築協会に設置された「非住宅建築物の環境関連データベース検討委員会」により調査・分析された、建築物のエネルギーや水使用量に関するデータベースです。

3ページ中1ページ