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株式会社日立ビルシステム

適切なごみの収集と処理は私たちの生活環境において、安全・衛生上必要不可欠な事項です。
今回はごみについてポイントを勉強しましょう。
執筆=中井多喜雄(技術評論家)

ごみ削減のための4Rの表

1日の排出量は東京ドームの140杯

1日のゴミの排出量を示す画像

ごみの排出量は、国民1人1日当たり1124g程度です。しかし「ちりも積もれば山となる」の例えのとおり、年間(2001年度)のごみ排出量は5210万t(14万2740t/日)にもなるのです。この膨大なごみの容積は東京ドームの約140杯分となり、そして1日のごみを仮に2t積みのごみ収集車(機械式ごみ収集車いわゆるパッカー車)で運搬すると、7万1372台分にもなるのです。

ごみの最終処分場のひっ迫や環境汚染など、ごみの削減は緊急課題となっています。そのためにも国民一人ひとりがごみの排出を抑えたり、リサイクルを実践していくことが必要になっています。

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数字はいずれも「環境白書」平成16年版より
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最終エネルギー消費とは、一次エネルギー総供給(石油・石炭・天然ガス・原子力)から電力・都市ガス・石油精製等のエネルギー変換を経た後、各分野(産業・民生・運輸)で消費される「エネルギー総量」のこと

ごみの定義ってややこしい!

ごみの定義ってややこしいのイメージ画像

ごみは、一般廃棄物とも呼ばれ、産業廃棄物(事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃えがら、汚泥、廃酸、木くず等19種類が特定される)以外の廃棄物を指します。一般廃棄物には主に家庭から発生する家庭ごみとオフィスや飲食店などから排出されるごみ(事業系一般廃棄物)も含まれます。

一般廃棄物のうち家庭ごみは地方自治体が定期的(週2〜3回)に収集し、運搬、処分することになっています。各自治体により収集・処分方法が決まっていますので、ルールに則ってきちんと処理しましょう。

ごみにも良質と低質がある

ビルごみの容積重量値の表

ごみも良質と低質に分けることができます。これは主にビルごみ(オフィスビル内で発生するごみ)において区分されるもので、法的な規制による区分ではありません。

別表の容積重量値とは、ごみの単位容積当たりの比重をいい、水分が多いと容積重量値は大きく(重く)なります。この値はごみの焼却と大体逆比例の関係にあるので、ごみの質の目安とされ、30〜150kg/m3を良質ごみ、150〜400kg/m3のごみを中質ごみ、400kg/m3以上を低質ごみ(厨芥など)に分けられます。水分を含んだ低質ごみは、清掃工場で燃えにくくなるので、十分に水を切って捨てましょう。

悪臭を出すごみも規制

好ましくない臭い、つまり人間に不快感を起こさせる臭いを悪臭といい、悪臭防止法という法律もあるくらいです。この法律によれば悪臭発生事業所の敷地境界線の地表における悪臭濃度は特定悪臭物質に応じて、0.0009〜1mg/L(ppm)の範囲で規制基準が定められています。悪臭物質は悪臭防止法で次のように定義されています。「アンモニア・メチルメルカプタンその他不快な臭いの原因となり、生活環境を損なう物質」とし、アンモニア・メチルメルカプタン・硫化水素・硫化メチル等22種類の物質を指定しています。

生ごみも放置しておくと臭うのは、腐敗して悪臭物質化するからなのです。そうなると周囲に迷惑をかけ、衛生上も好ましくないので早め早めに処理しましょう。

ごみはきちんと分別しよう

ごみはきちんと分別しようのイメージ画像

ごみ収集・処理の合理化および再生利用(リサイクル)などのために、ごみを2種以上に分けて収集することをごみの分別収集といい、多くの地方自治体では家庭ごみにおいても分別収集を実施しています。

事業所の場合もごみの減量のためには、まず第一にごみの発生量を少なくすることが大切ですから、リサイクルが可能なものは資源物回収業者と連携して、古紙回収などに取り組む必要があります。進んでいるところは機密書類、コピー紙、シュレッダー紙までリサイクルしている事業所もあるのです。

TOPICS

日立ビルシステムでは紙のリサイクルとして新聞・雑誌等の回収容器を設け、全量リサイクルを図っています。さらに機密書類、コピー用紙は湿式シュレッダーでパルプ化し、再びコピー用紙に再生し、そのコピー用紙を購入して再利用する「ハイセキュリティ紙資源循環システム」という仕組みで循環型社会作りに取り組んでいます。

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