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株式会社日立ビルシステム

最近、日本における犯罪は凶悪化し、発生件数も増加しています。
日本は安全な国であるという「安全神話」はすでに過去のものとなっているようです。
今回は事務所における防犯対策のポイントについて考えてみましょう。

侵入犯罪は年間34万件も発生

日本全国における犯罪件数は1996年以降、7年連続で戦後最多を更新しています。なかでも街頭における犯罪(街頭犯罪)や住宅等に侵入して行われる犯罪(侵入犯罪)が急激に増加しているのが大きな特徴です。

特に侵入犯罪の場合、認知された件数だけでも年間約34万件(2002年)も発生し、ここ5年間で約10万件も増加しているのが現状です。さらに、このうち住宅以外(事務所や店舗などの事業所等)を対象とした侵入犯罪は約15万件に及び、実に1日400件も発生していることになり、十分な防犯対策が必要になってきます。(数字はいずれも警察庁「犯罪統計」による)

主な進入犯罪の認知件数の推移を示すグラフ画像

鍵の保管は郵便受けにしていませんか!?

鍵の盗難のイメージ画像

実際に被害にあった事業所では、戸締まりを忘れた窓から侵入されたり、錠やドアをこじ開けて侵入される事例が多くありますが、郵便受けやメーターボックスに入れておいた合鍵を見つけられて侵入されるケースも意外と多く見受けられます。

社員が出入りするのに便利だから、と郵便受けにドアの鍵をしまい込む習慣のある事務所も多くあるようですが、防犯対策の強化を考えると避けたいものです。犯罪者はその合鍵を用いてドアの錠を開錠して侵入するだけでなく、入手した鍵を複製し、同じ事務所に繰り返し侵入する例もあるのです。

狙われやすい建物とは

共用出入口が常に開放状態になっていて、出入口にドアがない、あるいはドアがあっても施錠設備のない建物は、犯罪を企てる側にとっては建物の中に入って十分な下見ができることから、物理的にも心理的にも侵入しやすい建物といえます。

さらに、建物の隣が誰でも自由に出入りできる駐車場や空き地となっている場合は、周囲から死角となりすぐに身を隠せることから、そこが侵入の経路として利用されるケースがよくあります。近くに線路や幹線道路がある場合も、電車や自動車の走行騒音にあわせてガラス破りなどの破壊音を立てることができるので、狙われやすい環境にあり、十分な注意が必要となります。

侵入の足場とならないようにチェックを

足場を利用した侵入者のイメージ画像

建物の外壁に給・排水の配管や雨どいが設置されていませんか? そうした場合、上階へよじ登るための足場となるので注意が必要です。建物を取り囲む柵(フェンス)も横に桟がある場合は足場となってしまうことから、縦格子の柵に取り替えたいものです。また、隣の建物と隣接している場合は隣の建物のベランダ、外階段、窓の庇などが侵入経路とならないかどうか十分に注意してください。

隣接の建物が工事中で足場を組んでいる場合も、足場を利用して侵入を図られるケースもあることから、通常にもまして防犯対策を強化しなければなりません。建物の外壁や植樹、電柱など侵入のための足場となるものがないかどうか、一度、建物の周りを点検してみてはいかがでしょうか。

防犯カメラが有効に

防犯カメラの外観画像

犯罪の抑止、環境の保全策の一つとしてビルやマンションの出入口、商店街、エレベーターのかご内に防犯カメラを設置するケースが多くなっています。けんか、ひったくり、万引き、落書きの防止など、その効果は大きいようです。

財団法人都市防犯研究センターの調査によると、犯罪者が侵入を諦めた理由に「機械警備のステッカーがあった」「声をかけられた」「防犯カメラが付いていた」などがあげられています。

犯罪の抑止効果と、映像という証拠を残せることから、防犯カメラ設置の有効性が認識されてきています。まずは犯罪を誘発させない環境を、専門家を交えて、個々の建物や地域ぐるみで構築していくことが大切です。