複数台の連結で
冷暖房の
柔軟な対応が可能
冷房時には
3割近くもの
省エネを実現
学生たちの
学習環境が
快適に
医療やコンピューター、電子技術のプロを輩出する専修学校として、創立72年の歴史を持つ東京電子専門学校。竣工して30年以上が経過した校舎の空調設備、特にナチュラルチラー(ガス吸収冷温水機)の老朽化を機に、スマートコアラの導入にいたりました。その経緯について、同校総務部 管理室 室長の柏原憲一氏にお話を伺いました。
実習設備などがある3号館の空調システムには、ナチュラルチラーを利用していました。「継続的な保守により大きなトラブルはなかったものの、30年以上の運用による経年劣化は明らかで、数年前から刷新を考えていました」(柏原氏)。しかし、一体型ナチュラルチラーを地下2階の機械室に搬入するには、校舎の駆体に穴を開けるしかなく、設置場所を屋上に変えるとしても大がかりな工事が必要でした。運用面でも、季節の変わり目に冷暖房を切り替えるタイミングを読み間違えると、学生に不快な思いをさせてしまうことが懸念されていました。こうした課題を解決したのが、モジュール連結型のナチュラルチラー「スマートコアラ」です。コンパクトなユニットを縦に2分割できるため、エレベーターや階段を使って搬入でき、機械室のスペースに応じてフレキシブルに配置できます。連結したユニットは台数制御できるため、運用の自由度も高まり、省エネ化も図れます。
工事期間は約1カ月が見込まれたため、授業のない夏休みに合わせて実施しました。床や壁を傷つけないよう、つり下げながら階段を利用して地下2階まで搬入しました。従来機の200USRT(冷凍トン※)に合わせて、4台のユニットを機械室で組み立てました。「季節の変わり目は冷房と暖房に2台ずつ割り当てておけば、気温変化にも柔軟に対応できるので安心です。仮に1台が停止しても、他の3台でカバーできます。音も静かで、冷房時期は3割近くのコストダウンを実現できたことなどから、導入効果には満足です」(柏原氏)こうした利便性が評価され、別棟の5号館にも導入。他社製品からの切り替えに伴い、必要な冷房能力を測定・診断し、現在は設置スペースに合わせた3台のスマートコアラが稼働しています。※1USRT(冷凍トン)=3.516KW
大型で刷新が困難であった現場を、連結型スマートコアラで解決
3号館への搬入は夏休みに階段を使ってつり下げながら地下へ運び、機械室で組み立てた
5号館はエレベーターで地下へ搬入した
「フロン排出抑制法の施行に伴い、点検義務などが厳しくなっています。心臓部にあたるナチュラルチラーは新しくなりましたが、エアーハンドリングユニットなどの保守についても、これからも幅広くご相談させていただきたいと思います」(柏原氏)
難しい搬入も駆体が傷つかないように配慮してくださって、さすがだなと感じました。
学校法人電波学園 東京電子専門学校
総務部 管理室 室長
柏原 憲一氏
ビル空調システムをトータルでお任せいただけると、よりきめ細かなケアができると思います。
株式会社日立ビルシステム 東京総支社
第三営業部 主任
中嶋 俊之
お客さまがご検討いただきやすいように、様々なプランの提案に努めていきます。
株式会社日立ビルシステム 東京総支社
ソリューション冷熱部 冷熱リニューアルグループ
川村 祐介
広報誌BUILCARE No.204より